Linux普及の軌跡




【Linuxの誕生:Linus Torvalds氏の自伝より】
Linus Torvalds氏は大学2年の夏、UNIXの小さなクローンOSであるMINIXについて本で勉強した。
彼はMINIXを有用だと思い新しいPCを購入してMINIXを動かしてみた。
しかしMINIXのターミナル・エミュレーション機能に失望し、自分でターミナル・エミュレータを作成しようと考えた。
その自分だけのターミナル・エミュレータはMINIXを必要とせずにPC上で単独で動作するものであった。
それにディスクドライバ、ファイルシステムドライバを追加開発していくうちにそのターミナル・エミュレータがOSに進化してしまった。
彼はそのOSをLinuxと命名した(最初はfreaxという名称にする積りだった)。

MINIXはアムステルダムのフリイエ大学のAndy Tanenbaum氏がゼロから作成したUNIXクローンOSです。
またLINUX(Linux)という名称はLinusとMINIXのXを合わせた造語です。

以下にLinuxを取り巻く環境の推移を含めてLinux普及の軌跡をまとめてみました。
特に1990年以降の年譜にご注目下さい。

【参考文献】
・「Software Design 1999/1月号」(技術評論社発行)
・「LINUXがWindowsを超える日」(日経BP社:1999年7月19日発行)
・「日経Linux 創刊前号」(日経ソフトウェア/1999年8月号増刊)
・「OS戦線 異変あり」(日経BP社:2000年1月24日発行)
・「新パソコン入門」(岩波書店:2000年11月20日発行)
・「UNIXの1/4世紀」(アスキー社:2000年12月1日発行)
・「ソフトウェアの20世紀」(翔泳社:2000年12月1日発行)
・「OS図鑑」(工学社:2004年5月20日発行)
・History of Linux at Red Hat (http://fedora.redhat.com/about/history/)
・その他いろいろ