Linux MLD 5 - KDE 2.0環境

2000年12月15日にLinux MLD 5がリリースされました(MLD 5は基本的にRed Hat 7互換です)。
このMLD 5にはQt 2.2.1とKDE 2.0が標準搭載されています(KDEコントロールセンタを見るとKDEのバージョンが2.0preと表示されるのでKDE 2.0のプレビュー版かも知れません)。
尚、kdebaseとkdesupportはMedia Lab.で手を加えたものとなっています。

ここではMLD 5のKDE 2.0環境を簡単に紹介します。


(1)KDE 2.0のインストールについて

標準でKDE 2.0の基本部分がインストールされますがKDE 2.0のフルパッケージがインストールされる訳ではありません。
例えばKEdit,KOffice等は標準ではインストールされません。
KOfficeについてはMLD 5付属の「DISC3(フリーソフトウェアパッケージ)」の中にRPMファイル形式で収められています。
私の場合は安定性を期待してKDE 2.0.1の方のKOfficeを使用することにしました(KDEサイトからダウンロードしたRed Hat 7用のkoffice-2.0.1-1.i386.rpm)。
またQt Designerも標準ではインストールされません(上記「DISC3」からインストールしました)。


(2)標準インストールされるKDE 2.0の外観

標準インストールされるKDE 2.0のデスクトップテーマはKDE 1.0からある「Default(Theme-less KDE desktop) 」という伝統的なテーマをベースにしたものです(タイトルバーの左右のボタンがその特徴です)。
メニューバーの文字が少しにじんでいるようです。




(3)デフォルト外観の変更

ホームディレクトリ内にある「.kde/shareディレクトリ」の中を変更して新しいテーマにしました。
またKDEコントロールセンタでのフォント設定を変更してメニューの文字も見やすくしてみました。




(4)新デスクトップ

新しいテーマのデスクトップです。



実寸画像はこちらです(800x600)。


(5)KOffice

(6)端末画面(Konsole)

Konsoleの下には「新規」メニューがあります。このメニューは以前の[ファイル]メニューの中にあったものですが新バージョンでは一つのKonsoleで複数画面を切り替えて使用できます。




(7)Qt Designer

Qt DesingerはビジュアルGUIビルダです。
Designerを使ってフォームの作成が簡単に行えます(メニューは英語ですがフォーム上では日本語が使用できます)。

(8)KDE 2.0環境でのGIMPの外観

KDE 2.0環境ではGIMPのタイトルバーの外観もKDE 2.0っぽく表示できます。