TurboLinux 6.0




2000年4月7日にTurboLinux Workstation 6.0がリリースされ、同6月23日にVMware Express収録版が出ました。
ここではTurboLinux Workstation 6.0(以下TurboLinux 6.0と略します)について簡単に紹介します。
TurboLinux 6.0のカーネルは2.2.13-33です。
尚、今回選択したインストールタイプは「開発ワークステーション」です(インストールされたパッケージ一覧)。

(1)デスクトップ環境

GNOME(Ver 1.0.55)のデスクトップ環境を使ってみました。

GNOMEパネルの背景をカスタマイズしてみました。

デスクトップアイコンの変更を行って自分好みのものにしてみました(プロパティで変更します)。

尚、Enlightenmentウィンドウマネジャを単独に使用することもできます。


(2)日本語対応度

日本語変換エンジンはデフォルトでATOK 12 SEが使えます。


TurboLinuxについては従来通り日本語利用についてはあまり不便を感じません。

日本語エディタからGnumericスプレッドシート内セルへのコピー&ペーストも問題なく行えます。
尚、Gnumericスプレッドシートのバージョンは0.48でコンパニオンCDから別途インストールします。

TurboLinux 6.0にはATOK 12 SEの他にWnn6もバンドルされています。


(3)GIMP

GIMP(Ver 1.1.18)での日本語テキスト入力も問題なく行えます。
※この場合、GIMPの文字ツールのオプションで「ダイナミックテキストを使う」オプションを有効にしておきます。
ただメニューについては日本語化が不完全なようですがあまり気になりません。


(4)NC 4.61

TurboLinux 6.0で標準インストールされるNC 4.61については特にフォントの再設定をしなくてもきれいな日本語表示ができるようになっています。


(5)ターボセントロ

ターボセントロというのはTurboLinux 6.0で新たにサポートされた環境設定ツールです。




(6)ネットワーク

TurboLinux Workstation 6.0というのはさすがに「Workstation」と言うだけあってほとんどのサーバ機能が他のマシンから使えないように事前設定されているようです。
(但し、TurboLinux Workstation 6.0から他のサーバマシンへのアクセスはOKです:他のLinuxへのtelnetとかWindowsへのftpとか)

そこでWindowsからのアクセスができるようにターボセントロを使ってポートの設定変更を行ってWindowsからTurboLinux 6.0にtelnetでログインしたりftpアクセスしたりしてみました。


(7)翻訳ソフト

TurboLinux 6.0には商用の翻訳魂 ver 1.0が付属しています(日英/英日双方向翻訳ソフト)。




(8)VMware Express

TurboLinux 6.0のボーナスCDにはVMware Express 2.0.1(シリアル番号込み)が付属しています。
VMware ExpressはVMware Workstationの機能限定版でWindows 95/98だけがサポート対象ゲストOSとなっています。


(9)gEditの日本語文字化けについて

GNOME付属のgEditテキストエディタは日本語表示可能です。
しかし場合によっては日本語表示が文字化けするケースがあります。
多くの場合はgEditテキストエディタのフォントが本来のフォントでなくなった時に発生します。
例えばフォントが「-adobe-courier-medium-r-normal-*-*-120-*-*-m-*-iso8859-1」の場合は文字化けします。
そこでgEditのフォント設定を「-*-*-medium-r-normal-*-14-*-*-*-*-*-*-*,*」に変更するとその場で文字化けが解消します。


(10)Wnn7 Personalの導入

TurboLinux 6.0にはATOK 12 SEの他にWnn6もバンドルされています。
Wnn6についてはデフォルトで下記のプログラムが自動起動されるようになっています。
・/usr/local/OMRONDp/Dplinux/dpkeyserv
・/usr/local/OMRONWnn6/Wnn6linux/jserver

今回はそのWnn6をWnn7 Personalに置き換えてみました。
Wnn7 Personalは2001年にリリースされ、入力学習による予測候補表示による楽々入力機能がその特徴の一つになっています。