Windows3.0の新機能
Windows3.0(MS-DOS 4上で動作)は1990年5月に米国でリリ−スされました。
Windows3.0の主な新機能は以下の通りです。
- マルチタスク
- プログラムマネジャ
- ファイルマネジャ
- コントロールパネル
- 3Dスクロールバー
- デスクトップアクセサリ
- プリンタサポート
Windows 3.0ではドラッグ&ドロップ操作、マウスの右クリックメニューはサポートされていません。
ここではWindows 3.0英語版について簡単に紹介します。
(1)Windows 3.0のインストール
Windows 3.0は4枚のFD媒体(Disk #1〜#4)で提供されています。
インストール手順は以下の通りです。
- DOSの起動
- インストーラの起動
Windows 3.0のインストール用Disk #1をセットし、a:\setup.exeを起動するとセットアップ開始画面が表示されます。
ここでEnterキーを押してインストールを続行します。
- Windowsディレクトリの指定
デフォルトのC:\Windowsが表示されますのでそのままEnterキーで次に進みます。
- ハードウェア構成の設定
ハードウェアの構成画面が表示されます。
ここでは実際のハードウェア構成に変更することができます。
ハードウェア構成を確定させるとファイルがコピーされます。
- Disk #2への交換
- GUIモードの画面表示
GUI表示に必要なファイルがインストールされるとGUIモードのインストール画面になります。
- Disk #3への交換
- Disk #4への交換
- AUTOEXEC.BATとCONFIG.SYSの更新確認
インストーラがAUTOEXEC.BATとCONFIG.SYSを自動更新してよいかどうかの確認表示が出ますので<OK>ボタンで続行します。
- README.TXTの自動表示
- インストールの完了
インストールの完了後再起動させます。
(2)Windowsの起動と終了
- Windowsの起動
PCをブートし、DOSプロンプトでwin(win.com)コマンドを実行するとWindowsのロゴ表示の後に下記のデスクトップ画面が表示されます。
- Windowsの終了
Windowsの終了はProgram Managerの[File]−[Exit Windows]で行えます。
(3)Windowsのプログラム体系
Windowsを構成するプログラム体系は次のようになっています。
- Program Manager(プログラムマネジャ:Windowsのシェル)
- Mainグループ
- File Manager(ファイルマネジャ)
- Control Panel(コントロールパネル)
- Color
- Fonts
- Ports
- Mouse
- Desktop
- 386 Enhanced
- Printers
- International
- Keyboard
- Date/Time
- Sound
- Print Manager
- Clipboard
- DOS Prompt
- Windows Setup(ハードウェアの再構成)
- Display
- Keyboard
- Mouse
- Network
- Read Me
- Accessoriesグループ
- Write(簡易ワープロ)
Windows3.0のアプリケーションウィンドウにはツールバーはありません。
[Help]−[About Write]で表示される内容はこちらです。
- Paint Brush(ペイントブラシ)
- Terminal
- Notepad(メモ帳)
Editメニュー構成は次のようになっています。
- Recorder
- Cardfile
- Calendar
- Calculator
- Clock
- PIF Editor
- Gamesグループ
- デスクトップアイコン
- Windows3.0をターゲットにした雑誌
「The Windows」(ソフトバンク発行)はWindows3.0をターゲットにした雑誌として1991年11月に創刊されました。
1991年12月号には「MS-Windows3.1 速報」という記事が掲載されました。
※1991年12月号目次(出典:「The Windows」1996年9月号付録CD-ROMに収録されたcont9511.hlpファイル)