VMware Virtual Desktop Infrastructure 3.5 Update 1

2008年4月30日にVMware Virtual Desktop Infrastructure 3.5 Update 1 日本語版がリリースされました。
VMware Virtual Desktop Infrastructure(VDI)はVMware ESX Server上にデスクトップOSをホスティングする仮想化製品です。
VDI 3.5 Update 1日本語版は以下のコンポーネントから構成されています。
・VMware ESX Server 3.5 Update 1(英語版) ※以下ESXサーバと略します
・Virtual Infrastructure Client 2.5(日本語版) ※以下VIクライアントと略します
ESXサーバ自体はRed Hat Enterprise Linux 3をベースにVMware独自の機能(仮想マシン管理、Webアクセス等)を大幅に追加したハイパーバイザ型OSです。
※ESXサーバのカーネルは64ビット版で、ESXサーバ自体はVMware Virtual Infrastructure 3.5 Update 1用と同じものです。
※またVIクライアントはWindows版専用です。VMware VirtualCenter Server 2.5にもVIクライアントは含まれています。
VDIはVMware Infrastructure 3.5 Update 1のサブセットでありVirtualCenterサーバを介さずにVIクライアントからESXサーバに直接接続します。

ここではVDIの導入、ゲストOS(Fedora 8)のインストール、ESXサーバ自体のデスクトップ化を中心に紹介します。
尚、今回使用したESXサーバマシンは実メモリ8GB、Core 2 Quad[Q6600]搭載マシンです。
(HDDは10000rpmのものを使用)


1.VDIの導入(ESXサーバのインストール)



2.VDIの導入(VIクライアントのインストール)

Windows環境(ここではWindows XP)へのVIクライアントのインストールとESXサーバへの接続手順は以下の通りです。



3.仮想マシンの定義例(Fedora 8用)

VDIでは仮想マシンのゲストOSとして64ビット版デスクトップOSもサポートしています。
但しここでは32ビット版Fedora 8の仮想マシン定義例を紹介します。



4.仮想マシンへのゲストOS(Fedora 8)のインストール例

ここでは32ビット版Fedora 8のインストールDVDをESXサーバマシンにセットしてインストールする例を紹介します。



5.ESXサーバ自体への日本語GNOME環境の導入

ESXサーバにインストールしたゲストOSについてはVIクライアントのコンソール画面から操作できます。
またゲストOSにXDMCPの設定を行うことで他のマシンからもそのゲストOSを操作することもできます。
しかしESXサーバをGUI操作し、かつESXサーバのデスクトップからゲストOSを起動できるようにしたいというニーズもあるかもしれません。
そのようなニーズに応えるためにESXサーバ自体にyumコマンドで日本語GNOME環境を導入する手順を以下に紹介します。
(yumコマンドでインストールするrpmパッケージはCentOS用のミラーサーバから取得する前提にしています)
尚、ESXサーバに日本語GNOME環境を導入してESXサーバマシンで直接GUI操作をするにはUSB接続のマウスが必要となります。



6.ESXサーバへのXDMCP接続操作



7.Windows側からESXサーバへのWebアクセス(ブラウザによる仮想マシン操作)

ESXサーバのWebアクセス機能はESXサーバのVMware-webCenter-esxパッケージで提供されます。
※VMware-webCenter-esxパッケージはApache, Tomcat, Javaプログラム等を含みます。
Webアクセスサービス(vmware-webAccess)はESXサーバブート時に自動起動されます。
ここではWindows XP側(IE6使用)からESXサーバにWeb接続して仮想マシン操作する手順を紹介します。



8.64ビット版ゲストOS(CentOS 5)の利用

VDIでは64ビット版ゲストOSも使用できます。
ここでは64ビット版CentOS 5の仮想マシンを定義してそのOSをインストール/利用するポイントを紹介します。



9.VMmark 1.1付属DBアプライアンスでのOLTP性能測定

2008年5月30日にVMware VMmark v1.1(VMmark 1.1)がリリースされました。
VMmarkはVMmark Kitと呼ばれるベンチマークパッケージ(VMmark-1.1-20080520.zip)とESX環境向け各種仮想サーバテンプレートから構成されています。
今回は仮想サーバテンプレートの中のDBアプライアンス(VMmark-DatabaseServerTemplate-1.1-20080520.tgz)を仮想マシンとして実行し、
MySQLのSysBenchを測定してみました。



10.補足情報