QEMU on Windows(ZETA NEO編)
BeOSはVer 5で凍結しましたがその後継バージョンとも言えるOSがドイツのyellowTAB社にてZETA 1.0として開発され、
日本では2005年7月7日にリリースされました。
ZETA 1.0のパッケージケースとCD |
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ZETAは日本語にも対応したマルチリンガルなOSです。
しかしBeOSからあまり変わり映えしていないことや、キラーアプリも無いことなどからどの程度普及するかは未知数のようです。
尚、yellowTABはBeOSの象徴的なウィンドウ外観としての黄色いウィンドウタブ(MenloTab)を表しています。
ここではZETA 1.0の直前のベータ版であるZETA NEOのQEMU on Windows上での動作について、インストール含めて簡単に紹介します。
(NEOの前にはRC3, RC2, RC1というものがありました)
1.マシン環境
「QEMU on Windows」を動作させるホストマシン環境は以下の通りです。
- CPU:Pentium 4 560J(3.6GHz)
- メモリ:2GB
- VGAカード:nVIDIA GeForce 6600(VRAM:128MB)
- アプリケーション用HDD(エミュレータソフトの格納用HDD):内蔵型S-ATA 250GB(7200rpm)
- データ用HDD(ZETA NEOのCD/HDDイメージ格納用HDD):内蔵型Ultra ATA 250GB(7200rpm)
- ホストOS:Windows XP SP1
- Windows XPのファイルシステム:NTFS
2.ゲストOSのインストール方法
ゲストOSであるZETA NEOのインストール方法はこちらです。
3.QEMU上のZETA NEO動作確認
- デスクトップ画面
実寸画像はこちらです(1024x768)。
- ロゴ入り壁紙
- Zetaメニュー(日本語)
各メニューはカテゴライズされています。
- デスクトップアイコン
HDDの右横の縦グラフはディスク使用率を示しています(ほとんど使い切っています)。
システム起動ディスクにはZETAのロゴが付いて表示されますが、あとでマウントしたディスクにはZETAのロゴは付きません。
- 日本語対応化
ファイルメニューの開くダイアログも日本語化されています。
- Zetaについて
CPU動作周波数の表示が正しくありません。
- ワープロソフト等
オフィススイートのGobe Productive 2.0.1が付属しています(日本語入力ではCannaIMが使用できます)。
(個人的にはOpenOffice.orgを何故採用しなかったのかが疑問)
- 懐かしいエミュレータ
Bochsも内蔵しています(FreeDOSの実行例)。
- ネットワーク接続ガイド(ウィザード形式)
- デモ性能
デモプログラムとして付属しているGLTeapotのFPSは4〜6の間でした(100FPS位出るとよいのですが...)。
- Zetaの終了(シャットダウン)
BeOSと同様、高速シャットダウンを実現しています。
4.QEMU上のZETA NEOネットワーク利用
ネットワークの設定によりホストOSとのネットワーク接続はできませんがインターネット接続は問題なく行えます。
- ifconfigの表示
- Firefox(Webブラウザ)
ZETA NEO付属のFirefoxのバージョンは1.0 Preview Release版です。
- NetPositive(Webブラウザ)
- FTPクライアント
FTPクライアントとしてはNetPenguinが使用できます。
またTerminalからftpコマンドも使用できます。
- Telnet
Terminalからtelnetコマンドが使用できます。
- Robin Hood(Webサーバ)
ZETA NEOにはWebサーバとしてRobin Hoodが付属しています。
HTTPヘッダの確認やWebサーバの開始・停止などをGUIで行える「Robin Hood Console」も付属しています。