Debian GNU/Linux 3.0
Debian GNU/Linux 3.0(コードネーム:Woody)が2002年7月にリリースされました。
カーネルは2.2.22ですのでファイルシステムはext2のままです(ext3やReiserFSは使えません)。
Debian GNU/Linux 3.0のインストール手順はDebian GNU/Linux 2.2とほとんど同じですがインストーラは一部日本語対応となりました。
KDEのバージョンは2.2.2でGNOMEのバージョンは1.4です。
以下にDebian GNU/Linux 3.0の環境を簡単に紹介します。
(1)Debianインストールについて
- インストーラは基本システムのインストール部分が日本語対応になりました。
- 2ステップタイプのソフトウェアインストール
まずデバイスドライバやネットワーク設定を含んだ基本システムがインストールされます。
それが済むとマシンはリブートされrootパスワードの設定、Aptによるアプリケーションインストールへと進みます。
- Aptではインストール方法(CD-ROM,FTP他)を選択します。
CD-ROMを選択すると、まずDebianのCD-ROMすべてを読み込みパッケージインデクスがスキャンされます。
次にインストールするパッケージ種別を選択し、パッケージインストーラの指示に従ってCD-ROMを取り替えていきます。
- アプリケーションパッケージのインストールはカーネルのインストー用OSではなく、既に動作しているOS(基本システム)の元で行われます。
- パッケージインストールの途中で、ソフトウェアの構成設定の質問が多数出てきます。
- パッケージによってはインストール直後に自動起動されるものもあります(cannaserver等)。
- パッケージのインストールが済んでリブートするとグラフィカルログイン画面が表示されます。
(2)LILOブートメニュー画面
Debianのブート時にLILOブートメニュー画面を表示できます。
(3)グラフイカルログイン画面
gdmパッケージをインストールした場合、GDM(GNOME Desktop Manager)のグラフイカルログイン画面からログインします。
(3)KDEデスクトップ環境
KDEのバージョンはKDE 2.2.2となっています。
- KDEスプラッシュ画面
- KDEメニュー
KDEメニューの「システム」メニューは次のようになっています。
- KDEデスクトップ画面
実寸画像はこちらです(1024x768)。
- Konquerorによるローカルドライブブラウズ
- KWrite
KDEのエディタであるKWriteで/etc/locale.genを開いてみました。
- Mozilla
WebブラウザはMozilla 1.0が付属しています。
- kterm上のtasksel画面
- kterm上のdselect画面
- xman
xmanはGUIベースの簡易的なマニュアルビューアです。
(4)GNOMEデスクトップ環境
GNOMEのバージョンは1.4となっています。