Debian GNU/Linux 2.2
Debian GNU/Linux 2.2(コードネーム:potato)が2000年8月にリリースされました。
カーネルは2.2.17です。
Debian GNU/Linux 2.2ではインストーラの改善はもとより1000以上のパッケージが追加されています。
更に多くのパッケージがアップグレードされています(XFree86,GNOME等)。
以下にDebian GNU/Linux 2.2の環境を簡単に紹介します。
(1)Debianインストールについて
- インストーラは英語表示によるテキストベースのものです。
- 2ステップタイプのソフトウェアインストール
まずデバイスドライバやネットワーク設定を含んだベースシステムがインストールされます。
それが済むとマシンはリブートされrootパスワードの設定、Aptによるアプリケーションインストールへと進みます。
- Aptではインストール方法(CD-ROM,FTP他)を選択します。
CD-ROMを選択すると、まずDebianのCD-ROMすべてを読み込みパッケージインデクスがスキャンされます。
次にインストールするパッケージ種別を選択し、パッケージインストーラの指示に従ってCD-ROMを取り替えていきます。
- アプリケーションパッケージのインストールはカーネルのインストー用OSではなく、既に動作しているOSの元で行われます。
- パッケージインストールの途中で、ソフトウェアの構成設定の質問が多数出てきます。
- パッケージによってはインストール直後に自動起動されるものもあります(cannaserver等)。
- パッケージのインストールが済んでリブートするとグラフィカルログイン画面が表示されます。
(2)デスクトップ環境
- ウィンドウマネジャ
Debian 2.2には多くのウィンドウマネジャが付属しています。
- afterstep
- blackbox(デスクトップメニュー例)
- enlightenment
- fvwm,fvwm1,fvwm95
- icewm
- icewm-gnome(デフォルトのウィンドウマネジャ)
- olwm,olvwm
- qvwm
- sawmill
- window maker(背景画像の一部)
- wm2(ウィンドウタイトルバーに特徴あり)
- その他
- icewm-gnome
- GNOME環境
(3)日本語環境
gEditでの日本語入力もOKです。
(4)Netscape Communicator 4.72とJava
Netscape Communicator 4.72及びNetscape用Java実行環境を組み込んでSunのJavaアプレットサンプルサイトを見てみました。
(5)Zope接続
WebアプリケーションサーバであるZopeにとりあえず接続してみました。
(6)その他
- ユーザの追加
ユーザの追加は「useradd -u 1001 -g xx -d /home/amber -m amber」(xxはユーザグループ番号)のように行います。
パスワードはpasswdコマンドで設定します。
- CD-ROMのマウント
CD-ROMの標準マウント先は/cdromであり、/etc/fstabの初期設定に基づき「mount /cdrom」でマウントできます(マウントしたCD-ROMの内容確認例)。
- FDのマウント
FDの標準マウント先は/floppyであり、/etc/fstabの初期設定に基づき「mount /floppy」でマウントできます
- potatoの後継バージョン
potatoの後継バージョンであるwoodyことDebian GNU/Linux 3.0情報はこちらです。