Hyper-V Server 2012 R2環境でのWindows 10 Pro利用

Hyper-V Server 2012 R2はWindows Server 2012 R2付属のHyper-Vサーバ機能に特化した無償の仮想化ソフトウェアです。
(Hyper-V Server 2012 R2の導入・活用手順については「無償のHyper-V Server 2012 R2利用」をご参照下さい)

2015年7月29日からWindows 7/8.1ユーザ向けのWindows 10への無償アップグレードが始まりました(無償アップグレード期間は1年間)。
Windows 10への無償アップグレードの方法はhttp://www.microsoft.com/ja-jp/windows/Windows-10-faq(Windows 10 FAQ)に詳しく記載されています。
Windows 10 FAQのページ(その1)
Windows 10 FAQのページ(その2)

今回はWindows 10 ProのDSP版(64ビット版)等の様々なDVDメディア(イメージ)を利用してHyper-V Server 2012 R2環境の仮想マシンにWindows 10 Proを導入してみました。
Windows 10 ProのDSP版でのWindows 10 Proのインストール方法には以下の2種類あります。
・クリーンインストール(新規インストール)
・既存のWindows 8.1からのアップグレードインストール

Windows 10の日本語版パッケージ製品は2015年9月4日頃からの発売でそれまでは予約受付中扱いとなっています。
※パッケージ製品には32ビット版と64ビット版を収録したUSBメディアが同梱されるようです。
しかし2015年8月に入ってからすぐにWindows 10のDVDメディアを収録したDSP版パッケージが各ショップで発売されるようになりました。
※DSP版では32ビット版と64ビット版は別々のパッケージ扱いです。

ここではHyper-V Server 2012 R2環境での64ビット版Windows 10 Proの環境構築を中心にその導入・利用方法について紹介致します。
今回使用したPCのハードウェア/ソフトウェア構成は以下の通りです。


■ まずは、「Windows 10 を入手する」アプリによるWindows 10への無償アップグレード手順について
「Windows 10 を入手する」アプリによるWindows 10への無償アップグレードの操作の流れは以下の通りです。
※「Windows 10 を入手する」アプリによるWindows 10への無償アップグレード対象にはWindows 8.1系 Enterpriseは含まれていません。

以上が「Windows 10 を入手する」アプリの利用によるWindows 10への無償アップグレードの方法です(最終期限:2016年7月28日)。


■ Windows 10 Proのクリーンインストール編

  1. 前提条件
    (1)Windows 10 Proのクリーンインストールは容量3TBのGPT形式の仮想ディスクを丸ごと使用するようにします。
    (2)3TBの仮想ディスクにWindows 10 ProをインストールするにはUEFIモードでインストールする必要があるため第2世代としての仮想マシンを定義して使用します。
    (3)インストール用DVDは実際のDVDメディアをISOファイル化したISOイメージファイル(win10prox64.iso)を利用します。

  2. 仮想マシンの定義
    (1)仮想マシンの名前:ここでは「HVSW10Pro-G2」としました。
    (2)仮想マシンの世代:第2世代
    (3)起動メモリ:2048MB
    (4)仮想マシンのネットワークアダプタ:デフォルトのネットワークアダプタ用「仮想スイッチ1」
    (5)仮想ディスク:容量可変の3TBのHVSW10Pro-G2.vhdx(3000GB指定)
    (6)ファームウェアでの[セキュアブートを有効にする]オプションはoffにします。
    (7)仮想マシンのDVDドライブイメージファイル:win10prox64.isoへのパスを指定。
    [補足]
    仮想マシンの新規作成ウィザードで第2世代を選択しても仮想DVDドライブは定義されません。
    第2世代仮想マシンのOSインストールでDVDを使用する場合はSCSI接続の仮想DVDドライブを定義する必要があります。
    仮想マシンの「設定」画面の[ハードウェアの追加]でSCSIコントローラ下に仮想DVDドライブを追加してブート順序を変更するのが一般的です。
    尚、仮想DVDドライブにはHyper-V Server側の物理DVDドライブを割り当てることができないためDVDイメージファイルの割り当てを行います。

  3. Windows 10 Proのクリーンインストール手順

  4. PINの作成
    サインインする際にMicrosoftアカントの長いパスワード入力の代わりに数字4桁のPIN(PCにくくりついた暗証番号)が使えるようにするためにMicrosoftアカントに対するPINを以下の手順で作成します。

  5. 音楽・映画鑑賞
  6. 拡張セッションモードでのRemoteFX USB デバイス
    (1)拡張セッションモードにする際の「HVSW10Pro-G2」ダイアログで[その他のサポートされているRemoteFX USB デバイス]をonにしてiPhone用Apple Mobile Device Driverを選択しておいても仮想マシン内のWindows 10 ProはiPhoneを認識しません。
    つまりWindows 10 Proの初期リリース時点ではiPhone用デバイスドライバが存在しないということになります。

  7. 仮想デスクトップ
    Windows 10 Technical Previewの紹介のところで触れていますのでここでの説明は省略します。

  8. 仮想デスクトップ構成のデスクトップへのiPhoneからのリモートデスクトップ接続
    仮想デスクトップ構成のデスクトップにiPhoneの「RD Client」アプリを使用してRDP接続してみました。
    特に問題なくRDP接続できました。



  9. RSATについて
    Hyper-V Serverなどのサーバをサーバマネジャでリモート管理するための日本語版Windows 10 Pro対応のRSATはWindows 10 Proの初期リリース段階ではまだ存在しません。
    2015年1月28日公開のWindowsTH-KB2693643-x64.msuを日本語版Windows 10 Proにインストールしてもservermanager.mscがインストールされずスタートメニューにもServer Managerは表示されません。

    尚、Windows 10正式版がリリースされた後の2015年8月25日にリリースされた「英語版限定のRSAT for Windows 10 ver 1.1」は日本語版Windows 10でも使用可能です。
    ※但し、「英語版限定のRSAT for Windows 10 ver 1.1」のインストールだけはWindows 10を一時的に英語環境にして行なう必要があります(インストール後は日本語環境で利用可能)。

  10. Hyper-Vマネジャについて
    Windows 10 Proの初期リリース段階ではHyper-V Server用のRSATが存在しないためサーバマネジャ経由でHyper-Vマネジャを起動してHyper-V Server(ここではHVS12R2)に接続するということはできません。
    しかし、以下の手順でWindows 10 ProのHyper-Vマネジャを直接起動してHyper-V Serverに接続することは可能です。

  11. MicrosoftアカウントだけでのHyper-V Serverへの接続手順について
    Administratorユーザのアカウントを有効にすることなくMicrosoftアカウントだけ使用してHyper-V管理ツールを導入してHyper-V Serverに接続することも可能です。
    その基本的な流れは上記の「Hyper-Vマネジャについて」で示した手順通りですが実際には管理者として実行しなければならない部分が以下の2ケ所あります。

    下記は別の仮想マシン(第1世代のHVSW10Pro)でAdministratorユーザのアカウントを一切使用することなくMicrosoftアカウントだけ使用してHyper-V管理ツールを導入してHyper-V Serverに接続した様子です。


    ・実寸画像はこちらです。

    タスクビューの仮想デスクトップを使用すればHyper-Vマネジャや仮想マシンをWindows 10 Pro側の任意の仮想デスクトップに表示できるようになります。
    例えば、仮想デスクトップ2でHyper-Vマネジャを起動してそこで仮想マシンを起動するとHyper-Vマネジャと同じデスクトップ2に仮想マシンが表示されます。
    そのHyper-Vマネジャをデスクトップ1に移動させるには仮想デスクトップ2のウィンドウをサムネイル表示した画面でHyper-Vマネジャウィンドウの右クリックメニューの[移動]-[デスクトップ1]で移動できます。
    また[移動]メニューを使用しなくてもサムネイル表示した画面のHyper-Vマネジャウィンドウを移動先仮想デスクトップにドラッグすることでも行えます。







    仮想デスクトップの切り替えはWindows + Ctrl + 横矢印キーでも行えます。
    Windows + Ctrl + 横矢印キーを押すとスマホで画像をフリックしたように隣接する仮想デスクトップが横から流れてくるようにアニメーション表示されます。



    コントロールパネルの[プログラムと機能]-[Windowsの機能の有効化または無効化]で[Hyper-V]にチェックを入れる際に後から[Hyper-Vサービス]にチェックを入れて再起動するとHyper-Vマネジャに自分自身(ここではHVSW10Pro)も自動表示されるようになります。
    当然ながら仮想マシン環境の中では「Hyper-V Hypervisor」コンポーネントは組み込まれないため仮想マシンを定義しても起動はできません。
    ※Hyper-Vサービスとは「Hyper-V仮想マシン管理(Hyper-V Virtual Machine Management)」サービスのことを指しており[Hyper-Vサービス]をインストールして再起動するとHyper-V Virtual Machine Managementサービスが自動起動されるようになっています。






  12. MicrosoftアカウントだけでのHyper-V Serverへの接続手順についての続編(英語版RSAT ver 1.1の導入)


  13. Windows 10 Pro付属のHyper-V 管理ツールからHyper-V Server 2012 R2への接続性について
    Windows 10 ProではHyper-V 管理ツールとして「Hyper-V GUI 管理ツール」と「Windows PowerShell用Hyper-Vモジュール」をインストールできます。
    (1)Hyper-V GUI 管理ツールはHyper-Vマネジャ(virtmgmt.msc)とHyper-V仮想マシン接続(vmconnect.exe)から構成されています。
    (2)Hyper-Vマネジャはスタートメニューに登録されますがHyper-Vマネジャから独立しているHyper-V仮想マシン接続はスタートメニューには登録されません。
    (3)Hyper-VマネジャはHyper-V Server 2012 R2に問題なく接続できます。
    (4)Hyper-V仮想マシン接続はWindows Server/Hyper-V Server 2012系以前のバージョンのサーバ(Hyper-Vホスト)には接続できないようです。
    ※Windows 10 ProのHyper-V仮想マシン接続は次期Windows Server/Hyper-V Server 2016接続を前提に前倒しで組み込まれているようです。
    (5)Windows PowerShell用Hyper-VモジュールはPowerShell用のget-VMやstart-VMなどのコマンドレットを含みますがWindows 10 Proのget-VMやstart-VMなどのコマンドレットはPowerShellのリモート処理形態でサーバと接続する方式に変更されているようです。

    以下に、主だった接続性についてもう少し詳細に紹介致します。
  14. Windows 10 Pro付属のHyper-V 管理ツールからHyper-V Server 2016 Technical Preview 3への接続性について
    2015年8月19日にWindows Server 2016 Technical Preview 3と同時にHyper-V Server 2016 Technical Preview 3も公開されました(2016年7月15日に有効期限が切れます)。
    Hyper-V Server 2016で機能追加される主な項目は以下の通りです。
    ・仮想マシン稼働中のネットワークアダプタ/メモリの追加・削除
    ・Windows Updateによる統合サービスの更新配布
    ・Linuxセキュリティブート
    ・Windows PowerShell Directサポート(Enter-PSSession -VMName 仮想マシン名指定のサポート)
    ※仮想マシンで実行中のWindows 10/Windows Server 2016/Hyper-V Server 2016に入ってその仮想マシンのOSをPowerShellで直接操作できる機能です。
    ・仮想マシンの構成バージョンの手動アップグレード機能(PowerShellのUpdate-VMVersionコマンドレットによるアップグレード)
    ※Hyper-V Server 2012 R2の構成バージョンは「5.0」でHyper-V Server 2016 Technical Preview 3の構成バージョンは「6.2」です。
    ・チェックポイントの従来の標準チェックポイントに加えて運用チェックポイントの追加サポート
    ・仮想マシンのSCSIコントローラに対するハードディスクの追加に加えて共有ドライブ(仮想ハードディスクのみ)の追加サポート
    ・Alternate credentials support:Windows 10 ProのCredSSP認証(ユーザの交替資格情報の委任による認証)対応サポート
    ※Windows 10 ProのHyper-Vマネジャ及びHyper-V仮想マシン接続(vmconnect)からCredSSP認証を使用して(Cmdkeyで設定していないユーザ資格情報で)Hyper-V Server 2016 Technical Preview 3サーバに接続できます。

    ここでは主にWindows 10 ProのCredSSP認証(ユーザの交替資格情報の委任による認証)対応サポートについて紹介します。
    尚、Windows 10 ProのHyper-Vマネジャ及びHyper-V仮想マシン接続(vmconnect)からCredSSP認証を使用して(Cmdkeyで設定していないユーザ資格情報で)接続するHyper-V Server 2016 Technical Preview 3サーバはHyper-V Server 2012 R2の仮想マシンとして作成してCredSSP認証の検証をしてみました。



■ Windows 10 Proのアップグレードインストール編

  1. 前提条件
    (1)既存の第1世代仮想マシン(HVSWin81x64)内の64ビット版Windows 8.1 Proに対してWindows 10 ProのDSP版(64ビット版)のDVDイメージ(win10prox64.iso)でアップグレードインストールします。
    (2)仮想マシン(HVSWin81x64)内の64ビット版Windows 8.1 ProはUpdate版(KB2919355適用版:詳細略)でも非Update版でも構いません。
    (3)仮想マシン(HVSWin81x64)内の64ビット版Windows 8.1 ProはWindowsライセンス認証済みとします。
    (4)仮想マシン(HVSWin81x64)の仮想ディスクは127GBの容量可変の仮想ディスクです。

  2. 仮想マシンの構成
    (1)仮想マシンの名前:HVSWin81x64
    (2)仮想マシンの世代:第1世代
    (3)起動メモリ:2048MB
    (4)仮想マシンのネットワークアダプタ:デフォルトのネットワークアダプタ用「仮想スイッチ1」
    (5)仮想ディスク:容量可変の127GBのHVSWin81x64.vhdx(空き容量:110GB)
    (6)仮想マシンのDVDドライブイメージファイル:win10prox64.isoへのパスを指定。

  3. Windows 10 Proのアップグレードインストール手順
    尚、アップグレードした場合にはC:\Windows.oldフォルダが自動作成されて残っており、アップグレード全体では約11GB使用量が増えました。

  4. 3D Builderアプリ
    Windows 10 Proを導入するとスタートメニューの[すべてのアプリ]の中に「3D Builder」が表示されます。
    その3D Builderで3Dのサンプルファイル(ブルドーザ用3Dファイル)を開いてブルドーザを回転させる等の操作を試すことができます。

  5. ロック画面での状態の詳細表示
    [パーソナル設定]での[ロック画面]での状態の詳細を表示するアプリとしてカレンダを選択し、[スクリーンセーバ]設定での[再開時にログオン画面に戻る]をonにしておくと当日のカレンダに登録済みの予定(イベント情報)がロック画面に表示されます。
    ※Windows 10での「状態の詳細」はWindows 8.1では「詳細ステータス」と呼ばれていました。




■ メディア作成ツールで作成したWindows 10 Proのインストール用ISOファイルを使用したアップグレードインストール編

上記のWindows 8.1 ProからWindows 10 ProへのアップグレードインストールではDSP版(64ビット版)のDVDイメージを使用しました。
しかしMicrosoftが正式に公開しているメディア作成ツールで作成したWindows 10 Proのインストール用ISOファイルを用いても同様なアップグレードが可能です。
尚、メディア作成ツールで作成したWindows 10 Proのインストール用ISOファイルを使用したアップグレードの対象となるWindows 8.1はUpdate版でも非Update版でも構いません。

  1. メディア作成ツール(Media Creation Tool)の入手
    64ビット版Windows 10 Proのインストール用ISOファイルを作成するメディア作成ツールは以下の「Windows 10 のダウンロード」というサイトにあります。
    http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10:Windows 10 のダウンロードというサイト
    このサイトにアクセスして[ツールを今すぐダウンロード (64 ビット バージョン)]というリンクをクリックするとMediaCreationToolx64.exe(18.7MB)というファイルをダウンロードできます。
    このMediaCreationToolx64.exeが今回使用するメディア作成ツールです。
    IE 11でアクセスしたメディア作成ツールのダウンロードサイトページ画像

    尚、2015年8月22日時点でGoogle Chromeブラウザでhttp://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10をアクセスするとhttp://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10ISO:Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロードというサイトにリダイレクトされて、エディションとして[Windows 10]を選択して、製品の言語として[日本語]を選択して[64-bit のダウンロード]リンクをクリックするとWin10_Japanese_x64.iso(3.9GB:HomeとProの両方に有効)を直接ダウンロードできるようになっているようです。
    但し、「リンクの有効期間は、作成した時刻から 24 時間です。」と記載されています。
    以降Windows 10 HomeとProの両方に有効なWin10_Japanese_x64.isoを便宜的に「Windows 10 Home/Pro 共用DVDイメージ」と呼ぶことにします。

    Google ChromeでアクセスしたWindows 10の直接ダウンロードサイトページ画像

    上記とは逆にIE 11でhttp://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10ISO:Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロードをアクセスするとhttp://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10:Windows 10 のダウンロードというサイトにリダイレクトされてしまいます。


  2. メディア作成ツールによる64ビット版Windows 10 Proのインストール用ISOファイルの作成手順


  3. メディア作成ツールで取得したISOファイルによるWindows 10 Proのアップグレードインストール手順


  4. 補足

  5. アップグレード前のバージョンへの手動復元
    マシン環境によってはWindows 10 Proへのアップグレードを行った後、システムが不安定になったり(例:CRITICAL_PROCESS_DIEDブルースクリーン等の発生による自動再起動)、以前のバージョンで使用していたソフトが使用できなくなったりすることもあるかと思います。
    ※Windows 8.1 Update版でもマシン環境によってはKERNEL_DATA_INPAGE_ERRORブルースクリーンが頻繁に発生することがありましたが...。



    Windows 10 Proには「アップグレード前の以前のバージョンに戻す機能」が含まれています。
    但し、以前のバージョンに戻せるのはアップグレードしてから一ケ月以内という期間制約があります。
    「アップグレード前の以前のバージョンに戻す機能」の使用例を以下に紹介します。

  6. Windows 10 Proへの再アップグレード
    前述したメディア作成ツールで取得したISOファイルによるWindows 10 Proのアップグレードインストール手順で紹介した手順と同じ操作でWindows 10 Proへの再アップグレードを実施してみました。
    再アップグレードは75分程度で完了しました。
    再アップグレード後のRSAT/Hyper-Vマネジャについては以下の通りです。
    (1)再アップグレード後はサーバマネジャの起動メニューがすべて消えていました。
    (2)Hyper-VマネジャはWindows 10用のバージョン(10.0.10240.16384)に自動アップグレードされました。
    (3)Administratorアカウントは無効化されたため再度有効化しました。
    (4)AdministratorアカウントでHyper-Vマネジャを直接起動して[サーバに接続]でHVS12R2を指定するだけで仮想マシン一覧が表示されて仮想マシン(HVSW10Pro-G2)の起動確認もできました(winrmの再実行は不要)。
    ※この時コントロールパネルの[管理ツール]-[サービス]で[Windows Remote Management (WS-Management)]サービスのスタートアップの種類は[手動]となっていて自動で開始されていました。
    尚、Windows 8.1 Proに戻した時にタスクバーにピン留めしたサーバマネジャのアイコンは再アップグレード後は白紙アイコン(アイコン名:Server Manager)として表示されました。





■ Windows 10 Home/Pro 共用DVDイメージを使用したアップグレードインストール編

上記で紹介したWindows 10 Home/Pro 共用DVDイメージ(Win10_Japanese_x64.iso)を使用しても既存のWindows 8.1 Proを無償でWindows 10 Proにアップグレードすることが可能です。
Windows 10 Home/Pro 共用DVDイメージを使用してアップグレードする過程において、ユーザはWindows 10 HomeかWindows 10 Proかの違いは一切意識する必要はありません。
またアップグレード対象となるWindows 8.1はUpdate版でも非Update版でも構いません。