Windows Me環境
ここではWindows Me(WindowsMeとも表記)の環境をちょっと見てみましょう。
Windows Me(Millennium Edition)はWindows98(98SE)の後継OS(但しマイナーバージョンアップ版)としてその日本語パッケージが2000年9月23日にリリースされました。
尚、Windows98ユーザ向けの特別アップグレード版(正確にはWindows98ユーザ限定 期間限定特別パッケージ)は前日の9月22日午後4時からの発売です。
(英語版のWindows Meは2000年9月14日に出ました)
Windows Meは2001年にはWindows2000と統合されるようですので今回のWindows MeのリリースはWindows98とWindows2000統合の橋渡し的な位置付けにあるような感じが致します。
(1)Windows Meの特徴
- 操作性の向上
ユーザインタフェースの改善とヘルプ機能の改善
ユーザインタフェースの改善についてはWindows2000でサポートした機能をWindows Meに取り込んだものが数多くあります。
- システムメンテナンス性の向上
「システムファイルの保護機能」や「システム復元機能(対象:システムファイル)」等
- マルチメディア機能の強化
Windows Media Player 7やWindowsムービーメーカーの搭載によりマルチメディアデータの単なる再生だけでなくデータの作成・編集(音楽CDからの音楽ファイルの作成、動画ファイルの作成・編集)ができるようになりました。
(2)マイクロソフトのWebページでの発売カウントダウン
マイクロソフトのWebページでは発売までのカウントダウン表示を行っていました。
さてここでWindows Me発売に関するニュースを二つ紹介します。
(3)インストール編
Windows95がプレインストールされていたマシンにWindows98SEをクリーンインストール(新規インストール)してすぐにWindows Meを上書きインストールしてみました。
- セットアップウィザードの開始
- サポート機器の拡大
当方のWindows95プレインストールマシンの内蔵モデム(いわゆるWindowsモデム)はWindows98SEでは標準サポート外のものでした。
更にディスプレイカードもWindows98SEでは未サポートのものでVGAモードのままでした。
しかしWindows Meではこれらの内蔵モデムやディスプレイカードもサポートされており問題無く使えるようになりました。
- アップグレードに要したHD容量
Windows98SEに戻すためのシステムファイルの保存オプション適用のための容量を含めて520MBを新たに消費しました。
アップグレード後のHD使用量は全体で約800MBとなっていました(FAT32形式)。
- ブート画面
- Windows Meツアー
インストールが終わって最終リブート後に出てくる画面はWindows Millennium Editionプレビューという一種のツアー画面です。
この画面でWindows Meの概要を把握することができます。
- システムのプロパティ
- Internet Explorerのバージョンは5.50.4134.0100です
(4)デスクトップ画面を含めた外観
Windows MeのデスクトップはWindows2000にかなり似ています。
- デスクトップ画面
- デスクトップアイコン
- デスクトップからのWindows Update
デスクトップでのWebコンテンツ表示を有効化して「Windows Me」という壁紙を使用すると壁紙の中の「Windows Me」のロゴをクリックするだけでWindows Me専用のWindows Updateページが表示されます。
- スタートメニュー
- プログラムメニュー
(5)Windows2000から取り込んだ機能
デスクトップ操作、スタートメニュー表示、タスクバー操作、フォルダ操作についてはWindows2000から取り込んだものが数多くあります。
その中の主なものを紹介します。
(6)新機能
Windows Meのいくつかの新機能について以下に簡単に紹介します。
- デジカメからの画像取り込み機能
パソコンとデジカメを持っていてデジカメから画像取り込みが既にできている人にはこのWindows Meの新機能はあまりうれしくないかも知れません。
ただこれからデジカメを購入して画像取り込みをしようと考えている人にとっては利用価値はあるかも知れません。
Windows Meはデジカメについて次の二つの機能を標準装備しています。
- パソコンとデジカメの接続ソフトの標準装備
- コントロールパネルの「スキャナとカメラ」を起動します。
- デバイスの追加を起動すると「スキャナとカメラのインストールウィザード」が出てきます。
- デジカメの種類(モデル)を選択して接続ポートを指定すれば必要なファイルが自動的にインストールされます(基本的にデジカメ購入時そのデジカメ用の別売接続ソフトの購入が不要となります:もちろん新規モデルは別ですが)。
(補足:Windows2000のコントロールパネルにも「スキャナとカメラ」があり、デジカメドライバのインストールや診断テストなどができます:こんな感じで)
- デジカメからの画像取り込み
- アクセサリの「スキャナとカメラウィザード」を起動します。
- やがて画像が取り込まれてサムネイル表示されます(ここでは画像の上だけの紹介で申し訳なく)。
- サムネイルを選択して画像を保存できます。
保存先の標準サブフォルダ名は今日の日付(yyyy-mm-dd)となります(詳細設定で変更可)。
- エクスプローラからのデジカメ操作
- Windowsムービーメーカー
Windows3.1時代にはVideo for Windowsというものがありました。
これは動画ファイル(AVIファイル)を作成する機能をもっていましたがWindowsとは別に購入する必要がありました。
Windows MeではWindowsムービーメーカーというものを標準添付しています。
このWindowsムービーメーカーを使うと通常の使い方の他にいくつかの静止画像を結合してムービーを作成保存するというようなこともできるようになります。
作成されたムービーはWindows Media Player 7でそのまま再生することができます。
- システムの復元機能
システムの復元機能とはシステムの状態(設定ファイル等の状態)を特定の復元ポイント(チェックポイントとも呼び復元時点を示します)まで戻す機能です。
システムの復元機能はアクセサリのシステムツールの中に入っています。
- ホームネットワークウィザード
ネットワーク設定の方法として従来の個別の設定方法に加えてホームネットワークウィザードという機能が追加されました。
ホームネットワークウィザードを使用する前に設定しておくべき項目を含めて基本的な操作原理が分かっていないと初心者には使用困難なウィザードかも知れません。
設定できる項目も制限が多く(例えば共有設定対象がマイドキュメントフォルダに限定される等)ベテランの人には無縁な機能かも知れません。
- 圧縮フォルダ機能
Windows MeではZIP形式の書庫(圧縮フォルダといいますが通常のフォルダとは違いzip拡張子の付いた単なるファイルです)が標準サポートされました。
【圧縮・解凍手順】
- エクスローラでの新規作成で「圧縮フォルダ」を選択します。
- 新規の圧縮フォルダにzip拡張子付きの名前を付けます。
- 圧縮フォルダをダブルクリックして開いておき、圧縮したいファイルをその圧縮フォルダにドラッグするだけでそのファイルが圧縮されます。
- 更に圧縮フォルダを暗号化したい場合には圧縮フォルダを右クリックして「暗号化」を選択します。
暗号化のためのパスワードを設定すると暗号化処理が行われ圧縮フォルダの中の各ファイルはパスワードで保護されるようになります。
圧縮フォルダを開きその中のファイルをダブルクリックして開こうとするとパスワード入力画面が出てきますのでパスワードを入力すればそのファイルを利用できます。
- 尚、圧縮フォルダ自体の解凍は抽出操作で行い抽出(解凍)先を指定すれば完了します。
- マウスのクリックロック機能(Click Lock)
従来のWindowsではスクロール操作を行う場合やドラッグ操作を行う場合にはマウスの左ボタンを押したままマウスを動かすというのが一般的でした。
しかしWindows Meでは「マウスのクリックロック」というオプション機能(マウスの左ボタンが押されたままでなくてもマウスを押したままの状態を維持する機能)がサポートされ、従来の「マウスの左ボタンを押したままマウスを動かす」ということが不要となりました。
具体的にはコントロールパネルの「マウス」のプロパティで<クリックロックをオンにする>というオプションを有効にすれば直ちにクリックロック操作ができるようになります。
このクリックロックは単にスクロールバーのつまみ操作や文書内でのドラッグ操作の場合だけでなくデスクトップやエクスプローラ内でのオブジェクト操作など数多くの局面で有効になりますのでこのオプションを有効にするとちょっとまごつくかも知れません。
でもノート型PC等でマウスが使えない環境の場合には意外と効力を発揮するかも...。
- マウスポインタの円内表示
従来のWindowsではマウスポインタの位置確認手段の一つとしてマウスポインタの軌跡表示機能がありました(主に液晶ノートパソコン用)。
Windows Meではそれに類似した機能としてCtrlキーを押すとマウスポインタの周りに円を表示してそれを同心円状態で次第に小さくしていく機能が追加されました。
具体的にはコントロールパネルの「マウス」のプロパティにおける「ポインタオプション」タブで<Ctrlキーを押すとポインタの位置を表示する>というオプションを有効にすることで本機能が使えるようになります。
(7)改善された機能
Windows Meでのいくつかの改善機能について以下に簡単に紹介します。
- Windows Updateにおけるアップデート方法の指定
従来のWindows Updateでは基本的には手動でWindows Updateを起動する必要がありました。
Windows MeではWindows Updateをどのように実行するのかを指定できるようになりました。
このオプションはコントロールパネルの「自動アップデート」を起動して指定します。
- Windows Media Player 7
- 音楽CDからの音楽データファイルの作成(メディアライブラリへの自動登録)
- 音楽CDの曲目表示
音楽CDの曲目名をインターネットのWindowsMedia.comからダウンロードして表示できます。
Windows Me発売時点では日本の音楽CDにはあまり対応していないようです。
- IE5.5と連動したラジオ番組受信
- 外観のカスタマイズ
標準で用意されているものはデザイン的にはもうちょっとという感じがしますがいかがでしょう。
- フォルダ内での画像プレビュー
フォルダに対する表示メニューで「縮小表示」を選択すると画像ファイル群がサムネイル表示されますがプレビュー表示欄においてはWindows2000でサポートされた拡大・縮小等に加えてWindows Meでは「回転」ボタンも追加されました(使用頻度は?)。
- 名前を付けて保存での(縮小表示)サムネイル表示
ペイント等の画像処理ソフトでの「名前を付けて保存」ダイアログでは表示メニューで「縮小表示」を選択するとサムネイル表示されます。
- ヘルプ機能
ヘルプ機能のユーザインタフェースが改善されました(ご参考:Windows98のヘルプ画面)。
但しWindows Meのヘルプ初期表示には結構時間がかかるようです。
「CPU:AMD Athlon Processor 1GHz, メモリ:128MB」のマシンでもヘルプ初期表示に約10秒かかりました(2回目の測定値)。
Web連携のオンラインヘルプを使うことによりマイクロソフトのサポート技術情報ページに簡単にジャンプすることもできるようになりました(Windows98のヘルプでもリンクはしていましたが...)。
またヘルプ画面のサポートメニューを使ってシステム情報表示も行えるようになりました。
- ネットワーク設定変更に伴うWindows CD-ROM要求の廃止
従来はネットワーク設定変更を行う毎にWindows CD-ROMのセット要求がありましたがWindows Meでは必要ファイルをインストール時に事前にディスクに保存しておくためWindows CD-ROMのセット要求は来なくなりました。
もちろん、標準インスートルではインストールされないデクトップテーマやクリップボードビューワを後から「アプリケーションの追加・削除」で追加インスールする場合にもWindows CD-ROMのセット要求は来ません。
- レジストリエディタでのお気に入り
レジストリエディタのメニューに「お気に入り」メニューが追加されました。
レジストリの特定のキー項目の場所をお気に入りに追加することによりいつでも簡単にそのキー項目にダイレクトに位置付けることができるようになりました。
runキーやRunOnceキーはウィルス侵入チェックのために見る人もいるかも知れませんね。
- レジストリエディタでの最終参照位置保存
Windows98のレジストリエディタの終了時にはそのウィンドウサイズしか保存されませんでした。
しかしWindows Meでレジストリエディタを起動すると前回最後に参照したレジストリエントリに自動的に位置付けられるようになりました(もちろん前回のウィンドウサイズで)。
(8)サポートされなくなった機能
- NEC PC-9800シリーズサポートの廃止(レガシーフリーの一環:つまり古いものに縛られないというポリシー)
Windows 95/98/98SE,Windows 2000Professional/ServerではNEC PC-9800シリーズもサポート対象となっていましたがWindows Meではサポート対象外になりました。
Windows Meのパッケージにも「PC-9800シリーズには対応しておりません」と明記されています。
- Personal Web Server(PWS)の同梱廃止
Windows98(SE)の場合にはコントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」のところで「インターネットツール」の中に「Personal Web Server」がありました。
実際Windows98(SE)のCD-ROMにはadd-on\pwsフォルダがあります。
しかしWindows Meの場合にはコントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」のところに「インターネットツール」そのものがありません。
またWindows MeのCD-ROMにもadd-on\pwsフォルダはありません。
結局Windows MeにPWSをインストールするにはWindows98のCD-ROMからインストールするという手順になります。
- MS-DOSモードでの起動オプションの廃止
従来はブート時にF8キーを押すとスタートアップメニューが出てその中にMS-DOSモードでの起動オプションがありましたがWindows Meのスタートアップメニューではそれが無くなりました。
- MS-DOSプロンプトにおけるsysコマンドの仕様変更
Windows98(SE)でのsysコマンドは「システム転送」機能をもち、「sys c: a:」とすると以下のファイルをFDに作成してくれました。
- Command.com
- Drvspace.bin
- Io.sys
- Msdos.sys
しかしWindows Meのsysコマンドは従来のような「sys c: a:」というような使い方はできません。
あくまでもCドライブの回復専用のようです。
例えばHDからのブートでNomalでもSafe Modeでもシステムが起動できない場合では、システム起動FD(コントロールパネルのアプリケーションの追加と削除のところで作成した起動ディスクのこと)でブートしてDOSモードがレディになったときに「sys c:」を実行すると「システムが転送されました。」というメッセージが出て次回からHDによるブートが可能になります。
- AUTOEXEC.BATの環境変数
AUTOEXEC.BAT内の環境変数定義はWindows Meの起動時にレジストリにコピーされAUTOEXEC.BATの定義は空になります。
- 16ビットデバイスドライバの未サポート
システム起動時のCONFIG.SYSファイルの読み飛ばしによりCONFIG.SYSに書いた16ビットデバイスドライバの読み込みはできなくなりました。
強引にCONFIG.SYSの読み込み処理を行わせる方法もあるようですがあまり初心者にはおすすめはできません。
(9)その他
- インストール時におけるネットワークのデフォルト設定
Windows Meインストール時にネットワークカードを検出するとTCP/IPプロトコルやMicrosoftネットワーククライアントを自動組み込みしてくれます(ネットワークのデフォルト設定)。
- Windows98とのピアツーピア接続
Windows MeでもWindows98とのピアツーピア接続はWindows98同士の場合と特に違いはありません。
Windows98のエクスプローラから見たネットワークコンピュータはこんな感じです。
更にWindows98からWindows Meの共有ディレクトリを眺めてみました。
- ネットワークプリンタの自動設定
ネットワークプリンタを明示的に定義しなくてもネットワーク内の共有プリンタを自動的にWindows Meのネットワークプリンタとして取り込んでくれてネットワークプリンタへの印刷も問題無く行えました。
これって以前からあった機能なのでしょうか?
それともWindows2000にはない「ネットワークのフォルダとプリンタを自動的に検索する」というオプションが影響しているのでしょうか?
(共有リソースを自動検出してレジストリに登録するという新しい「ネットクロール機能」の作用かも知れません)
- Windowsモードでのスキャンディスク
Windowsがハングアップして強制リブートした場合のスキャンディスクはWindowsモードで実行されるようになりました。
- MS-DOSプロンプト
リアルモードがなくなりWindows Meの起動時間は短縮されましたがMS-DOSプロンプトは残っていますのでWindows Meでも使えます。
- Windows終了のオプション表示
リアルモードの廃止によりWindows終了オプションでMS-DOSモードで再起動するオプションは無くなりました。
またWindowsの終了オプション表示が従来のチェックボックス形式からドロップダウンリスト形式に変更されました。
ここで「終了」を選択するとおなじみの次の画面が出て電源が自動的に切れます(PC依存)。
- Windows Media Player 6.4
Windows Media Player 7の他に旧バージョンのWindows Media Player 6.4もインストールされます(ファイル名:Mplayer2.exe)。
但し、これはアクセサリには登録されません。
尚、Windows Meインストール時に旧システムファイルの保存オプションを選択すると旧システムのWindows Media Player 4.10(ファイル名:Mplayer.exe)がC:\Windows\Sysbckupフォルダに保存されます。
- Safe Mode画面
- システムエラー
Windows Meにするとこんなエラーに遭遇するようになりました(こういうエラーも)。
- 起動ディスク
Windows Meのコントロールパネルの中にある「アプリケーションの追加と削除」の「起動ディスク」タブで起動ディスク(FD)を作成できますがそれでブートすると以下の画面が出てきます。
ここで「Help」を選択するとトラブルシュート用のヘルプ画面(ここではヘルプ画面の一部を紹介)が表示されます。
- Windows Meエピソード
(10)IE及びJava VMのアップデート(2000年11月末時点)
Windows Me付属のIE(5.5)のビルド番号は「5.50.4134.0100」でいくつかの不具合があるようです。
そこでまずhttp://www.microsoft.com/downloads/release.asp?ReleaseID=25528からIE5.5 SP1をインストールします。
これによってIEのビルド番号は「5.50.4522.1800」となります。
次にMicrosoft Java VMを更新してVMのビルド番号を3309から「3319」(2000.10.25版)にアップデートします。
これによって「VMのローカルファイルの読み取り」問題が一応解決します(ローカルファイルを読み取ろうとするJavaアプレットを起動させないためのものです)。
詳細はhttp://www.microsoft.com/japan/technet/security/prekb.asp?sec_cd=MS00-081を参照して下さい。
【補足事項】
上記サイトの内容は2000.12.1付けで変更されました。上記サイトの変更前後の内容を以下に引用します。
概要の中に「英語版修正プログラム」とありますが日本語インストーラによるインストールが行われ、インストール完了後マシンをリブートします。この「英語版修正プログラム」をインストールしてもJavaアプレットでの日本語処理は特に問題無いようです。
- 12/1の前
- 登録日:
11/28/2000
- タイトル:
「VM のファイルの読み取り」の脆弱性に対する対策
- 概要:
Microsoft は、セキュリティ情報 MS00-011 で説明した Microsoft® Virtual Machine (Microsoft VM) のセキュリティーに関する脆弱性を排除する英語版修正プログラムをリリースしました。元の脆弱性と同様、悪意のある Web サイト運営者は、新種の脆弱性の問題を利用することにより、そのサイトを訪れたユーザーのコンピュータのファイルを読み取ることが可能になります。さらに、イントラネット内部にあるコンピュータが悪意のある Web サイトにアクセスした場合には、悪意のある運営者は、イントラネット内部の Web コンテンツを読み取ることができます。
- 12/1の夜
- 登録日:
12/1/2000
- タイトル:
「VM ファイル参照 問題」の脆弱性に対する対策
- 概要:
マイクロソフトは、Microsoft® virtual machine (Microsoft VM) におけるセキュリティの脆弱性を排除する英語版修正プログラムをリリースしました。これは、"仮想マシン サンドボックス" の脆弱性の回避策[2000/2/1]" として公開された問題に対する修正です。VM に含まれていた脆弱性を利用すると、悪質な Web サイト オペレータは、サイトを訪問した人のコンピュータのファイルを読み取ったり、イントラネット内のコンピュータから悪質なサイトが訪問を受けた場合に、そのイントラネット内部から Web コンテンツを読み取ったりすることが可能になります。いずれの場合にも、悪質なアプレットは、ファイルの正確な名前と場所を知っている必要があります。