Windows2000 Server(RC2)環境

ここではWindows2000 Server RC2(1999年12月初めに入手できたバージョン)環境をちょっと見てみましょう。

(1)ブート画面

システム起動時にはMacOSのようなプログレスバーが表示されます。




(2)デスクトップアイコン

デスクトップアイコンが刷新されアイコン名も全角表示になりました。
もちろんゴミ箱のアイコンなどを旧デザインのアイコンに戻すこともできます。




(3)メモ帳での書式メニュー追加

メモ帳に書式メニューが追加されました。
この書式メニューでフォントを変更しての表示・印刷ができます。
でもこれは従来のWindows9x/NTからメニューの場所が変わっただけのことですね。




(4)マウスポインタの影とメニューのフェードイン/フェードアウト表示

マウスポインタには影が表示されるようになりました。マウスのプロパティでこの影を表示しないようにもできます。
メニューやショートカットアイコンなどがフェードイン/フェードアウトのアニメーション表示となりました。
これはなんとなく商用UNIXのCDE環境っぽい感じがします。




(5)デラックスCDプレーヤ

セットした音楽CDの曲目がインターネットからダウンロードされてアルバムデータベースに登録されます。
一旦登録されるとその音楽CDをセットして曲目一覧から曲目を選択して再生できます。
これはWindows2000より前にもありましたね。




(6)PPP接続完了時のステータスでの自IPアドレス表示

PPP接続完了時、ipconfigコマンドを入力しなくてもタスクバーのダイヤルアップアイコンのステータスで自IPアドレスを確認できます。
これはWindows2000より前にもありましたっけ?




余談ですがPPPの接続定義もWindowsNT4.0の時よりも簡単になった感じがします。

(7)IISのバージョンアップ

まずIISのフルネームが「Internet Information Server」から「Internet Information Services」に変更になりました。
サービス機能も充実してバージョン5になりメールサーバやニュースサーバとしても機能するようです
尚、RC2ではIISのヘルプが部分的に英語のままです。




もちろんWindows2000上でApache Web Serverも使えます。




(8)Active DirectoryとDNS

Windows2000ではActive Directoryでコンピュータやユーザなどを一元的に管理できるようになりました。
今回導入したWindows2000 Serverマシンは最初のドメインコントローラということでActive Directoryのインストール時に自動的にLDAPサーバにもなります。




さて、Windows2000 Serverの目玉機能の一つはやはりActive DirectoryとDNSの連携だと思います。
前方参照ゾーンと逆引きゾーンを定義してnslookupコマンドでDNSの簡単なテストをしてみました。




(9)Windows95/98からのLDAPサーバアクセス

Windows2000 ServerのCD-ROMにはディレクトリサービスクライアントが付属しています。
これをWindows95/98にインストールするとADSIというインタフェースでWindows2000上のLDAPサーバの情報をアクセスできるようになります。

(10)telnetサーバ

標準機能になったtelnetサーバを使ってみました(Windows2000内で)。




Windows98からのtelnet接続ももちろんOK。




LinuxからもWindows2000にtelnetで接続できました。




(11)プラグ&プレイ

WindowsNT4.0標準のドライバでは使用できなかったビデオカード、サウンドカードなども自動認識されて特別なドライバを組み込まなくてもそのまま使えるようになりました。

(12)シンボリックリンク

パーティションをボリューム扱いにしてNTFS内のフォルダにマウントできるようになりました。
UNIXの便利なシンボリックリンク機能に近いものをサポートしてくれたおかげでフォルダーの物理移動が楽になりました。
マウント操作は「ディスクの管理」で行います。
SCSI-HDのパーティションをマウントし、ノーツをインストールしてみました。
フォルダアイコンはディスクの絵柄になっています。



ノーツでのニュースグループのレプリカも問題なく使えています。




(13)MacOSからのファイルアクセス

これはNT 4.0 ServerでもできたのですがWindows2000ではその設定がかなり簡略化されました。
MacOSからWindows2000 ServerのAppleTalkプロトコルを利用して共有フォルダをアクセスしてみました。




もちろんWindows98とのピアツーピア接続も問題なく行えています。


(14)IIS5.0によるニュースグループの作成と投稿

IIS5.0を使ってニュースグループを作成し、そこへ投稿してみました。




(15)NIFTY-MANAGER

Windows2000 ServerにはNIFTY-MANAGERをイストールできません。
そこで別のOSに仮インストールしたものをWindows2000 Server側にコピーして設定をし直してアクセスできるようにしました。




(16)ファイル検索

Windows2000 Serverでのファイル検索はユーザインタフェースが変わりました。




(17)ターミナルサービス

Windows2000 Serverに標準装備されたターミナルサービスを利用するとWindows98等の中でWindows2000の画面を表示できます。
下の画面はWindows98にターミナルサービスクライアントを組み込んで使用した例です。
Windows2000のシステム情報ツール(winmsd)やメモ帳などを使ってみました。




(18)エクスプローラでのポップアップテキストのカスタマイズ

エクスプローラではファイル情報がポップアップ表示されます。

標準のポップアップ表示例




ポップアップテキストのカスタマイズ




カスタマイズした内容の表示




これがそのファイル内容です。
日本語とフランス語等の多言語混在文書の作成自体は以前のWindows9x/NTからサポートされていましたね。




(19)スタートメニューでのコントロールパネルの展開

タスクバーとスタートメニューの詳細設定画面からコントロールパネルを簡単に展開できるようになりました。
(WindowsNT4.0の場合にはスタートメニュー内に特別なフォルダー名を「レジストリのクラスIDを参照しながら」作成する必要がありました)







(20)シャットダウン