WinConnect(Linux用リモートデスクトップクライアント)

Windows 2000 ServerのターミナルサービスはWindows Server 2003(旧名:Windows .NET Server 2003)ではWindows XP Professionalのリモートデスクトップ機能を包含したものとして提供されるようになりました。

ここではThinSoft社の製品であるLinux用リモートデスクトップクライアントであるWinConnectからWindows Server 2003にリモートデスクトップ接続する例を簡単に紹介します。
尚、今回実際に動作確認したものは「WinConnect VX」のトライアル版でRed Hat Linux 7.3上で試行してみました。


(1)Windows Server 2003のデスクトップ

Windows Server 2003最終ベータ(Windows .NET Server RC2)版の標準デスクトップテーマはWindowsクラシックであり、Luna(Windows XPネーティブのテーマ)はありません。
しかしWindows XPテーマファイルを導入することによりLunaの外観に変更することができます。

以下の画像はLuna外観のWindows Server 2003のデスクトップ画面です。




実寸画像はこちらです。


(2)WinConnect系のリモートデスクトップクライアント

WinConnect系のリモートデスクトップクライアントには以下のものがあります。


(3)WinConnect VXトライアル版の入手

WinConnect/WinConnect VXのトライアル版はThinSoft社のサイト(http://www.thinsoftinc.com)から入手できます。

ThinSoft社のWebサイト画像(2003年3月時点)

尚、WinConnect VXのトライアル版はstandarddemo128.shという自己解凍型のセットアップファイルとして公開されています。
トライアル版では同時接続セッション数や接続時間等の制限があります。


(4)WinConnect VXのインストール

WinConnect VXのインストールは端末で「sh standarddemo128.sh」を実行することによりインストーラを起動させます。

インストールの流れは次のようになります。



(5)WinConnect VXの起動

WinConect VXの起動(WinConnect VXのメイン画面の表示)は「winconnect &」でOKです。





(6)WinConnect VXの接続設定(RDP接続設定画面)

WinConnect VXのメイン画面で<New>ボタンを押して新しい接続を定義します。


(7)実際のリモートデスクトップ接続

WinConnect VXのメイン画面で<Connect>を押します。



これにより「Windowsへログオン」画面が出ますのでパスワードを入力します。


(8)LinuxとWinConnect内Windows間でのコピー&ペースト

今回使用したWinConnect VX 2.3ではLinuxとWinConnect内Windows間でのコピー&ペーストがサポートされています。

コピー&ペースト例


(9)リモートデスクトップ接続状況確認

Windows Server 2003にリモートデスクトップ接続しているセッション情報は「管理ツール」の「ターミナルサービスマネジャ」で確認できます。