Linux KDE 2.1 Beta 2環境
2000年12月15日にKDE 2.1 Beta 1がリリースされ、2001年1月28日にそのBeta 2がリリースされました。
KDE 2.1の正式版は既に2月27日にリリースされているようですがここではKDE 2.1 Beta 2版(英語版)について紹介します(Red Hat Linux Release 7.0.90ベータ版使用)。
KDE 2.1ではKDEテーママネジャの復活、Konquerorの改善、外観の変更などが行われています。
(1)KDEデスクトップの外観
KDE 2.1 Beta 2ではデスクトップの外観にそれほど大きな変化はありませんが一応紹介します。
- デスクトップ全体(実寸大:1024x768サイズ)
- KDEメニュー
- KDEパネル
- デスクトップアイコン
これはKDE 2.1自体との関連性はそれほど強くはないようですが一応紹介しておきます。
Red Hat Linux Release 7.0.90にはkontrol-panelというものが追加されたようです(後述)。
(2)ウィンドウタイトルバーのカスタマイズ(装飾)
KDE 2.1でのウィンドウタイトルバーの外観はKDE 2.0.1から若干変更されました。
タイトルバーの右側のボタンの上にマウスカーソルを置くとボタンの前景色が黒から灰色に変化します。
下図はKonsole画面の例ですがそのウィンドウタイトルバーはKDE 2.0からサポートされたDecoration(装飾)機能で簡単に切り替えることができます。
(3)コントロールセンタ
KDEコントロールセンタにはKDE 2.0より前にあったテーママネジャがほとんど従来の姿のままで復活しました。
(4)Konqueror
- ファイルマネジャとしてのKonqueror
- ブックマークと履歴の追加
ファイルマネジャとしてのKonquerorにおいてブックマークと履歴機能が追加されました。
- プレビューサポートの強化
ViewメニューのPreviewでは従来の画像だけでなくテキストファイルやHTMLコンテンツについてもプレビュー指定ができるようになりました。
- テキストファイルのプレビュー表示
- ファイル名のダイレクト変更
KDE 2.0.1のKonquerorでファイル名を変更する場合にはそのプロパティダイアログで変更する必要がありましたがKDE 2.1からはファイルを右クリックして「Rename」を選択するとそのファイル名をその場で変更できるようになりました(インスプレース編集がやっと実現...)。
- Renameメニュー
- ファイル名称の直接変更(インプレース編集)
- WebブラウザとしてのKonqueror
(5)Pixie(KDE 2.1標準の画像表示・編集ツール)
KDE 2.1ではPixieという画像表示・編集ツールが追加されました。
PixieはKonquerorでの標準画像ビューアとして位置付けられているようですが単なる画像表示だけでなく画像を加工して保存する機能ももっています。
(6)Qt Designer
QT 2.2.3付属のQt Designerは基本的に以前と同じ外観のようです。
(7)コントロールパネル
Red Hat Linux Release 7.0.90ではデスクトップ上に「kontrol-panel」アイコンが表示されます。
このコントロールパネルからいろいろな管理ツールを起動することができます。