spacedesk利用によるFire TV StickのPCのサブモニタ化等について

Fire TV Stickは複数行文章入力作業には不向きですので、Fire TV Stickだけでの単体利用では一般的なPCの代用品として使用するのは困難かと思われます。
しかし、Fire TV Stickにspacedeskというアプリを導入するとPCのサブモニタとして利用できるようになり、PCアプリが利用可能となります。
下記は古い世代のFire TV Stick 4KをPCのサブモニタとして使用してメモ帳での文章入力をしている様子です。
(Fire TV StickにBluetoothマウスやUSBキーボードを接続しています)


ここではFire TV StickをspacedeskでPCのサブモニタ化する環境等についてご紹介致します。

  1. Fire TV StickのPCのサブモニタ化環境

  2. spacedeskにおけるAndroidデバイスからのPC接続形態
    AndroidデバイスからのPC接続形態は次の二種類あります。


  3. Fire TV StickからのPC接続(LAN接続)
    以下にPC側とFire TV Stick側の操作の流れを示します。


  4. S22とPCのUSB接続
    以下にS22とPCのUSB接続での操作の流れを示します。


  5. S22のDeX環境でのサブモニタ化(LAN接続)
    以下にS22のDeX環境でのサブモニタ化の流れを示します。


  6. S22のDeX for PC環境でのサブモニタ化(LAN接続)
    S22とDeX for PC接続するPCとの接続はUSB接続で、S22とspacedesk接続するPCとの接続はLAN接続とします。
    以下にS22のDeX for PC環境でのサブモニタ化の流れを示します。


  7. お試し:Fire TV Stickのサブモニタ化でのLinux操作
    Fire TV Stickに「UserLAnd」アプリを導入するとFire TV Stick上でLinuxのUbuntu等が使用できるようになります。
    Fire TV StickにUSB接続した英語キーボードでの記号入力も特に問題なく使用できます(例えばShift+「@/2」で「@」が入力されます)。


    PCの無い場所やPCから離れた場所でもFire TV Stick単独で「UserLAnd」アプリを導入するだけでLinuxのCUIが手軽に利用できるので便利かと思います。
    しかしFire TV Stickで手軽にLinuxをGUIで使えるようにしたいというニーズもあるかと思います。
    色々な方法があるかと思いますが、今回はFire TV Stickのサブモニタ化を前提にGUIのUbuntu(Windows 11 ProのHyper-V仮想マシン)を使ってみました。
    ちなみにPCと同じ場所やPCのBluetoothキーボードが届く場所にあるサブモニタならHyper-V仮想マシン用PCに接続されているキーボードを使って「|」や「@」記号等キートップ通りの入力ができます(下図参照)。

    しかしPCと離れた場所(PCのBluetoothキーボードが届かない位離れた場所)では、PC接続キーボードは使えずFire TV Stickに接続されたキーボードを使ってコマンド等の入力を行う必要があります。
    そこで今回はFire TV Stick に接続したキーボードの記号入力テストを実施してみました。
    結果的には英語キーボードと日本語キーボードのどちらも記号入力がネックとなって実用性に欠けるという結論になりました。
    以下はその検証手順です。
    以上です。