Solaris8の環境

2000年3月に日本語も扱えるSolaris8が出荷されました。
4月にそのパッケージ(Intel版)を入手できたのでちょっと紹介します。

(1)Solaris8パッケージの内容


(2)Solaris8の新機能

Solaris8ではやはりサーバ用途の機能追加・強化(IPv6、動的再構成、ライブアップグレード、障害デバイスのロックアウト、セキュリティ機能強化等)が多いようです。
個人ユーザにとってうれしい新機能は次のようなものだと思います。

尚、Solaris7用DCA(Device Configuration Assistant)とSolaris8用DCAの中のdevicedbディレクトリ内masterファイルの内容を見比べてみるとSolaris8からサポートされなくなったSCSIアダプダ(Adaptec 1522 SCSIコントローラ等)やネットワークボード(NE2000等)もあるようです。


(3)Solaris8のインストール

Solaris8のインストールタイプは「1 Solaris Interactive」を使ってみました。
インストールの流れはSolaris7とほぼ同様です。
Solaris8の内部的な名称はSunOS Release 5.8です。


(4)デスクトップ環境

基本的にデスクトップ環境はフロントパネルも含めてSolaris7とほぼ同じです(CDEのバージョンは1.4です)。





実寸画像はこちらです(1024x768)。



Solaris8で標準提供される日本語変換エンジンはATOK12です。




尚、Xサーバの環境設定は従来通りkdmconfigコマンドで変更できます。


(5)sendmail

sendmailは標準で自動起動されますのでsendmailを勉強しようとしている人には都合がいいかも知れません(Solaris7でも同じでした)。
以下のsendmail.cfなどの環境設定ファイルをいろいろチューニングしたりして...。




もちろんメールソフト(Mailer Ver 1.3.0)も付いています。


(7)ping

オプション指定のないpingはSolaris7同様そっけない結果を表示します。



オプション付きのpingは一応統計情報も表示されます。




(8)telnet

自分のマシン(Solaris8)から自分のマシンへtelnetしてみました。




(9)Oracle8i CD-ROM

Oracle8i CD-ROM内ディレクトリは以下のようになっています。そのファイル構成はこんな感じです。



Oracle8i のインストール方法等はCD-ROM内のhtmlファイルで確認します(又はpdf形式ファイル)。



Solaris8へのOracle8i のインストールの流れはSolaris7へのOracle8i のインストールと同様で大体以下の流れとなります。

(10)Solaris7からSolaris8へのアップグレードについて

既にSolaris7の環境があってSolaris7の初期インストール後に加えた変更をできるだけ維持しながらSolaris8の新機能をマージする「アップグレード手順」は以下の通りです。
但しSolaris8の場合、Solaris7でサポートしていたデバイスであってもSolaris8からサポートされなくなったもの(Adaptec 1522 SCSIコントローラやNE2000等)があるためそのようなデバイスはアップグレード後は使用できなくなります。