スマホアプリの機能は元よりPCとスマホを連携動作させる機能が早いスピードで強化されてきています。
例えば、PCからスマホへのファイル転送もワイヤレスでのドラッグ&ドロップで行えるようになってきています。
更にその逆のスマホからPCへのファイル転送もワイヤレスでのドラッグ&ドロップで行えるようになってきています。
「DeX」や「DeX for PC」のように複数のモバイルアプリを同時に表示・操作させる環境としてスマホ側の「Windowsにリンク」とWindows側の「スマートフォン連携」があります。
「DeX」や「DeX for PC」はSamsungから標準提供されていて、「Windowsにリンク」と「スマートフォン連携」は共にMicrosoftが無償提供しているものです。
「Windowsにリンク」と「スマートフォン連携」でのマルチアプリ機能は2020年のWindows 10の「スマホ同期」機能においてGalaxy S20系を対象機種としてサポートされました(それ以前は単一アプリの表示・操作のみのサポート)。
「Windowsにリンク」と「スマートフォン連携」でのアプリ表示・操作は「DeX」や「DeX for PC」に似た部分とかなり違っている部分があります。
Gboardで日本語キーボードを使いやすくします
S22の標準キーボードはSamsungキーボードになっています。このため「Windowsにリンク」モードで「スマートフォン連携」上でS22のアプリを使う場合PC接続日本語配列キーボードはUS配列として認識されます。
「スマートフォン連携」でのアプリで日本語配列のPC接続キーボードを使用する場合は「DeX for PC」同様にGboardアプリを導入して標準キーボードをSamsungキーボードからGboardに変更することで日本語109A配列として認識されて「半/全」キーが使えたり、かつ「@」等の記号入力もキートップのままそのまま打ち込めるようになります。
ちなみに「スマートフォン連携」では「DeX for PC」とは違って各アプリごとのウィンドウの中にオンスクリーンキーボードが表示されますがPC接続キーボードだけで間に合います。
ファイルのコピー&ペースト
(1)Windowsのエクスプローラでファイルを[コピー]して、マイファイル側の[ここに貼付]では期待通りの結果にはなりませんでした。
(2)マイファイル側の画像を[クリップボードにコピー]して、Windows側のExcel等に[貼り付け]することはできます(但し、「DeX for PC」ではできません)。
(3)Windows側のPrintScreenでクリップボードにスクリーンショットを格納して、マイファイル側の[ここに貼付]を実行するとその画像が36文字の長い名前のファイルとして保存されます(但し、「DeX for PC」ではできません:「このファイルは存在しません」と表示されます)。
アプリのウィンドウ形状(基本とAmazon Prime Videoアプリ例)
アプリのウィンドウは基本的に実端末同様に縦長ウィンドウ表示となります(ウィンドウ表示についてはSamsungのDeXとMicrosoftの「Windowsにリンク」の違いが顕著に出ています)。
「DeX for PC」でのウィンドウと違ってウィンドウタイトル部分には回転アイコンは表示されません。
但し、一部の例外もあります。
例えば、Amazon Prime Videoアプリは再生モードにすると横長ウィンドウになります。
「DeX for PC」の場合と同様にAmazon Prime Videoアプリでの作品の視聴はできません(音声がPCスピーカから聞こえてくるだけで映像は再生されません)。
Amazon Prime Videoアプリの作品再生中の画面
Amazon Prime Videoアプリのホーム画面自体は縦長ウィンドウですが再生モードにすると自動的に横長ウィンドウ表示になります。
AirReceiverへのキャスト画面
Prime VideoのキャストデバイスをAirReceiverにして再生するとAirReceiver側に映像が表示されますが音声はS22実端末からしか聞こえてきません。
この時のAirReceiverウィンドウは縦長で上下に黒帯のような余白が表示されます。
また映像と字幕の距離がかなり離れて表示されるようです。
AirReceiverへのキャスト画面
YouTubeのキャストデバイスをAirReceiverにして再生するとAirReceiver側に映像が表示されますが音声はS22実端末からしか聞こえてきません。
この時のAirReceiverウィンドウはAmazon Prime Videoと同様に縦長で上下に黒帯のような余白が表示されます。
アプリウィンドウのスクリーンショット
S22のアプリはWindowsのアプリウィンドウ扱いで表示されますので、アプリウィンドウだけのスクリーンショットはAlt+PrintScreenキーで取得できます(クリップボードへの格納)。
「DeX for PC」でもAlt+PrintScreenキーでアプリウィンドウだけのスクリーンショットは取得できますがアプリのウィンドウタイトル部分はキャプチャされません(「DeX for PC」ではスクリーンショットファイルとして自動保存されます)。
Fire TV Stick 4KへのChromeインストール
Fire TV Stick 4Kのamazon appstoreにはChromeは含まれていません。
そこでhttps://chrome.en.uptodown.com/android/versionsからChromeのAPKファイルをダウンロードしてインストールします。
Fire TV Stick 4Kの環境によってインストールできるAPKファイルとインストールできないAPKファイルがあるようです。
また、APKファイルの選択次第によっては「Google Play 開発者サービス」アプリが必要となることがありますが、今回使用した環境には「Google Play 開発者サービス」アプリは未対応でした。
そこで今回は「Google Play 開発者サービス」アプリを必要としないChrome旧バージョンのAPKファイルをインストールしてみました。
(使用ファイル:com.android.chrome_88.0.4324.141-432414120_minAPI24(armeabi-v7a)(nodpi)_apkmirror.com.apk)
リモコン機能制限対策(Bluetoothマウスの利用)
Fire TV Stick上のChromeはリモコン機能が制限されるモード(タッチデバイスモード)になり、Chromeのメニュー選択やリンク操作等ができなくなります(スクロールは可)。
Chromeの他にもリモコンだけでは操作が困難となるアプリはいろいろあるようです(例:「ES File Explorer File Manager」アプリ等)。
リモコンをマウスモードで使えるようにするための「Mouse Toggle for Fire TV」アプリもありますが、当方のFire TV Stick 4Kデバイス環境ではマウスモードにすることができませんでした。
そのためBluetoothマウスを導入しました(「戻る」ボタン付きマウスがお勧めです)。
Bluetoothマウスを使うことでポインタが表示されるようになり、メニュー選択やリンク操作等が自由に行えるようになります。
「ES File Explorer File Manager」アプリでもsmb/ftpサーバからのファイルのコピー操作等もマウスがあればスムーズに行えます。
ご存じの方も多いかと思いますが、Fire TV StickのMicroUSBポートは電源供給と共にデータ転送の機能も有しています。
そのためMicroUSB端子を備えたOTGケーブルをFire TV Stickに接続し、更に一般的なUSBハブをそのOTGケーブルと接続するとUSBメモリやUSBマウス/キーボードも同時に使用可能となります(X-plorerでのUSBメモリ使用の様子)。
ちなみに、Android系デバイス(AndoridベースのFire OS含む)のLocalSendには「アプリの送信」機能ができるようになっています。
この「アプリの送信」とはアプリのインストールファイルであるAPKファイルの送信を意味します。
Fire TV StickへのChromeインストール時に使用したファイルはcom.android.chrome_88.0.4324.141-432414120_minAPI24(armeabi-v7a)(nodpi)_apkmirror.com.apkでした。
しかしFire TV StickのLocalSendでの送信アプリとしてChromeアプリを選択した際の送信ファイル名は「Chrome - v88.0.4324.141.apk」となっています(受信側での表示)。