ReactOS
ReactOSとはWindows NT互換を目指したオープンソースOSです。
ReactOSはWindows NTアプリケーションやドライバとの互換性を持っています。
Windows NT互換の次なる目標としてはWindows 2000/Windows XP互換も計画されているようです。
2004年4月版のReactOS 0.2.2はまだ完全なものではなくReactOS上で動作するアプリケーションにも制限があるようです。
ここではReactOS 0.2.2のインストールとデスクトップ環境について簡単に紹介します。
1.ReactOSのインストール
ReactOSはFAT16またはFAT32のパーティションにしかインストールできません。
ReactOS付属のインストーラはパーティションをFAT32でフォーマットします。
ReactOSのインストール用CD-ROMイメージはhttp://www.reactos.orgから入手できます。
CD-ROMイメージファイル(reactos-0.2.2-iso.zip)を解凍して得られるreactos.isoのサイズはわずか6.4MBに過ぎません。
またインストールのためのディスク占有量は約18MBです。
- インストール用CD-ROMの準備
まず、reactos.isoからインストール用CD-ROMを作成します。
- CD-ROMからのブート
インストール用CD-ROMからブートすると「Welcome to ReactOS Setup」画面が表示されます。
Enterキーを押して先に進みます。
- ReactOSの制限事項の表示
- ディスク情報表示
ディスク内にパーティションが設定されてあればパーティション情報が表示されます。
今回はパーティションなしの状態でインストールを行うためCキーを押してパーティションの作成に進みます。
- パーティションの作成
パーティションの作成画面ではパーティションサイズをMB単位で指定します。
- インストール用パーティションの選択
パーティション作成後にインストール先パーティションを選択します。
- ファイルシステムの選択
ここではFATファイルシステムを選択した状態のままとします。
ここでのFATはFAT32を意味します。
- フォーマット開始メッセージ表示
フォーマット開始のメッセージが表示されますのでEnterキーを押します。
- フォーマットの実行
フォーマット中はプログレスバーが表示されます。
- インストールディレクトリの確認
WindowsのC:\Windowsに相当するディレクトリの確認が行われます。
ここはデフォルトのままとします。
- ファイルのコピー
OSファイルのコピー準備が整った旨のメッセージが表示され、実際のファイルコピーが行われます。
システムファイルとしてのDLLやEXEファイルがインストールされます。
- インストールの完了
OSファイルのコピーが終了するとインストール完了のメッセージが表示されます。
CD-ROMを手動で排出してリブートします。
2.システムのブート
マシンをブートすると「FreeLoader」と言われるブートマネジャの画面が表示されます。
ここでは「ReactOS」を選択してEnterキーを押します。
やがてReactOSのロゴ画面が表示されます。
3.デスクトップ環境
- 最初のデスクトップ画面
- Startメニュー
- Settingsメニュー
- アプリケーションのインストール
アプリケーションのインストールはWindowsの場合と同じです。
今回はAbiword(ワープロソフト)やIrfanView(マルチメディアビューア)等をインストールしてみました。
Abiwordの標準インストール先はC:\Programs Files\AbiSuite2です。
- タスクバー
Windowsと同様に、タスクバーには起動中のアプリケーションが表示されます。
画面中央のウィンドウはReactOSエクスプローラです。
ちなみにこちらはVer 0.2.0のReactOSエクスプローラです。