ピアツーピア接続
ここでは異なるプラットフォーム同士でのピアツーピア接続(ネットワークドライブ割り当て/リモートマウント)の形態について代表的なサンプルを見てみましょう。
今回取り上げているサンプルは次の11パターンです。尚、WindowsについてはWindows95/98を前提にしています。
- Windows <---> OS/2 Warp(NetBIOS)
- Windows <---> MacOS (PCMacLAN)
- Windows <---> MacOS (DAVE)
- Windows <---> Linux (Samba)
- Solaris <---> Linux (NFS)
- Windows <---> Linux (NFS)
- Windows <---> Solaris (NFS)
- Windows <---> UnixWare (NFS)
- Solaris <---> UnixWare (NFS)
- UnixWare <---> Linux (NFS)
- 番外編:MacOS <---> Linux (Samba + DAVE)
(1)Windows <---> OS/2 Warp(NetBIOS)
WindowsとOS/2 WarpはNetBIOSで簡単にピアツーピア接続できます。
- WindowsからOS/2 Warpへの接続
- OS/2 WarpからWindowsへの接続
(2)Windows <---> MacOS (PCMacLAN)
Windows用のAppleTalkプロトコル対応ソフトとしてPCMacLANを使うとMacOSとのピアツーピア接続が簡単にできるようになります。
- WindowsからMacOSへの接続
まずMacOS側でAppleTalkを使用する宣言を行い共有設定及び利用者&グループの設定後にファイル共用機能を開始させます。
次にPCMacLANを組み込んだWindows側でネットワークコンピュータを開けばMacOS側のフォルダに対してネットワークドライブの割り当てができるようになります。
- MacOSからWindowsへの接続
Windows側でPCMacLANのファイルサーバ機能を開始させます。
MacOS側のセレクタでAppleShareを選択すればWindows側のドライブを利用できるようになります。
(3)Windows <---> MacOS (DAVE)
MacOS側にNetBIOSプロトコル対応ソフトとしてDAVEを組み込むとWindowsとのピアツーピア接続が簡単にできるようになります。
- WindowsからMacOSへの接続
まずMacOS側でコントロールパネルのDAVE共有で共有設定を行います。
次にWindows側でネットワークコンピュータを開けばMacOS側のフォルダに対してネットワークドライブの割り当てができるようになります。
- MacOSからWindowsへの接続
MacOS側のセレクタでDAVEクライントを選択すればWindows側のドライブを利用できるようになります。
(4)Windows <---> Linux (Samba)
Linux側にSamba(NetBIOS on TCP/IP)を組み込むとWindowsとのピアツーピア接続が簡単にできるようになります。
- WindowsからLinuxへの接続
まずLinux側でSambaの設定を行います。
次にWindows側でネットワークコンピュータを開けばLinux側のディレクトリに対してネットワークドライブの割り当てができるようになります。
- LinuxからWindowsへの接続
Sambaを組み込んだLinux側でsmbmountコマンドを使ってWindows側の共有リソースをマウントして使えるようになります。
smbmountコマンドの代りにSharity-Light(旧Rumba)を使ってWindows側の共有リソースをマウントすることもできます。
(5)Solaris <---> Linux (NFS)
SolarisとLinuxはNFSで簡単にピアツーピア接続できます。
- SolarisからLinuxへの接続
- LinuxからSolarisへの接続
(6)Windows <---> Linux (NFS)
WindowsにNFSサーバ/クライアント用ソフトを導入するとWindowsとLinuxはNFSでピアツーピア接続できます。
Windows用NFSソフトとしてはOmni-NFS等の製品がいくつかありますがここでは個々の紹介は省略します。
とりあえずWindows用NFSを使ってLinuxとピアツーピア接続してみた例を以下に紹介します。
- WindowsからLinuxへの接続
- LinuxからWindowsへの接続
(7)Windows <---> Solaris (NFS)
WindowsにNFSサーバ/クライアント用ソフトを導入するとWindowsとSolarisの間でもNFSでピアツーピア接続できます。
Windows用NFSソフトはLinux接続できるものであればどれでもOKかと思います。
Windows用NFSを使ってSolarisとピアツーピア接続してみた例を以下に紹介します。
- WindowsからSolarisへの接続
- SolarisからWindowsへの接続
(8)Windows <---> UnixWare (NFS)
WindowsにNFSサーバ/クライアント用ソフトを導入するとWindowsとUnixWareの間でもNFSでピアツーピア接続できます。
Windows用NFSソフトはUnixWare接続できるものであればどれでもOKかと思います。
Windows用NFSを使ってUnixWareとピアツーピア接続してみた例を以下に紹介します。
- WindowsからUnixWareへの接続
- UnixWareからWindowsへの接続
(9)Solaris <---> UnixWare (NFS)
SolarisやUnixWareにはNFS機能が標準装備されています。
- SolarisからUnixWareへの接続
- UnixWareからSolarisへの接続
(10)UnixWare <---> Linux (NFS)
UnixWareやLinuxにはNFS機能が標準装備されています。
UnixWareの場合にはNFSの共用設定やNFSリソースのリモートマウントはすべてGUI操作で簡単に行えます。
また最近のLinuxディストリビューションではNFSの共用設定はGUIに近い操作で比較的簡単に行えるようになっています。
- UnixWareでの共用設定
- Linuxでの共用設定
- UnixWareからLinuxへの接続
- LinuxからUnixWareへの接続
(11)番外編:MacOS <---> Linux (Samba + DAVE)
MacOS側にNetBIOSプロトコル対応ソフトとしてDAVEを組み込み、Linux側にSambaを組み込むとMacOSとLinuxの間でピアツーピアに近い接続ができるようになります。
- MacOSからLinuxへの接続
まずLinux側でSambaの設定を行います。
次にMacOS側のセレクタでDAVEクライアントを選択すればLinux側のディレクトリをリモートマウントできるようになります。
但しDAVE 2.1をそのまま使うよりもDAVEクライアントのアップデート版を含んだDAVE 2.1p3を使用した方が確実なようです。
- LinuxからMacOSへの接続
smbmountでMacOS側の共有リソースをLinux側にマウントすること自体はできるのですがDAVE側の設定が不完全なためか空っぽ表示となってしまいました。
そこでとりあえずSambaを組み込んだLinux側でsmbclientコマンド(ftpに似た感じのもの)を使用すればなんとかMacOS側のリソースをアクセスできるようになります。
上記の例ではsmbclientのサブコマンドとしてgetを使っていますがputを使えばLinux側のファイルをMacOS側に転送できます。
putで送られたファイルをMacOS側で開いてみました。