1992年にリリースされたOS/2 2.0はパソコンOSとしては初の32ビットOSでありワークプレースシェルと言われるGUI機能を搭載して登場しました。
翌年1993年にはマルチメディア機能をサポートしたOS/2 2.1がリリースされました。
今回ここで紹介するのは「OS/2 J2.11 for Windows」のスペシャルキット版(おまけソフト満載版)です。
OS/2 for Windowsというのは既存のWindows環境にOS/2も一緒にインストールしてOS/2からWindowsアプリも使えるようにしたOSです。
今回紹介するOS/2 J2.11 for WindowsにおいてはWindowsとは同居させていません。
以下OS/2 J2.11 for Windowsを単にOS/2 J2.11と略します。
(1)インスール機能の選択
OS/2 J2.11はWindows3.1に比べてかなり豊富な機能をもちOS/2 J2.11のインストールでは組み込む機能を選択できます。
機能選択時にはその機能の詳細も個々に選択できるようになっています。
ファイルのコピー中はOS/2固有のプログレス表示が画面に出ます。
(2)デスクトップ画面
OS/2 J2.11のデスクトップは後にサポートされるフロントパネルもメニューバーもないとてもシンプルなデスクトップになっています。
(3)マウスのフル活用
OS/2 J2.11ではマウスの単なる左ボタンクリックの他に右ボタンクリック、両ボタン同時クリック、ShiftキーやCtrlキーと併用したマウスクリックなどでオブジェクト(フォルダやファイル等)を操作していきます。
例えばファイルのコピーを行うためのドラッグ&ドロップ操作は「Ctrlキーを押したままマウスの右ボタンでファイルアイコンをドラッグする」という方法になります。
またデクトップ上を右クリックするとシャットダウン(遮断)メニュー等が出てきます。
(4)システム設定
OS/2の各種の設定は「システム設定」で行います。
(5)ビットマップビューア(GBM)
おまけソフトであるビットマップビューアではgif, bmp, targa形式等の画像を表示するだけでなく画像形式の変換・保存もできます。
ビットマップビューアでOS/2のロゴを開いてみました。
(6)拡張エディタ
OS/2 J2.11付属の拡張エディタは単なるテキストエディタとしての機能だけではなくOS/2のコマンドも実行できます。
Emacsにちょっと似た機能をもっているエディタという感じです。
もちろんOS/2コマンドの実行専用ウィンドウ(コマンドプロンプト)もあります。
(7)OS/2用のLotus 1-2-3
表計算ソフトであるLotus 1-2-3のOS/2版を使ってみました。
洗練されたデザインとは言いがたいですがやはりGUIベースの操作は楽です。
範囲メニューはこんな感じです。
(8)統合ソフト
OS/2対応の統合ソフトとしてはTakeFiveというものがあります。
名前の通り5個の機能が備わっています。