仮想フレームバッファ(デバイス)はメモリ上にXウィンドウ画面をマッピングする特殊なXサーバです。
Linuxマシンを遠隔GUI操作に限定して使用するために実機での直接GUI操作ができないようにする場合は仮想フレームバッファが役に立ちます。
またXenのDomainUなどのようにビデオカードが使えず通常のXサーバが使用できない場合に仮想フレームバッファを導入してXDMCP接続してGUI操作したりもできます。
ここではVine Linux 3.1に仮想フレームバッファを導入し、Cygwin/X等のXサーバからのXDMCP接続やVNCクライアントからのXDMCP接続を行う手順を紹介します。
1.前提条件
Vine Linux 3.1の最初のインストールでのインストールの種類は<フルインストール>とします。
つまり以下のrpmパッケージがインストールされているものとします。
Vine Linux 3.1のパッケージ一覧。
OpenOffice.org等のパッケージを追加していても構いません。
2.Vine Linux 3.1へのVNCの導入と設定
ここではVine Linux 3.1へのVNC接続要求に対してinetd経由でvncserverが起動されてgdmログイン画面が表示されるようにパッケージを追加導入して設定します。
# chkconfig --list xfs xfs 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:offここで一旦リブートします(xfsの再起動だけではフォントサーバ設定変更は有効にはなりません)。