仮想フレームバッファ(Ubuntu 8.04編)


仮想フレームバッファ(デバイス)はメモリ上にXウィンドウ画面をマッピングする特殊なXサーバです。
Linuxマシンを遠隔GUI操作に限定して使用するために実機での直接GUI操作ができないようにする場合は仮想フレームバッファが役に立ちます。
またXenのDomainUなどのようにビデオカードが使えず通常のXサーバが使用できない場合に仮想フレームバッファを導入してXDMCP接続してGUI操作したりもできます。

ここでは2008年4月にリリースされたUbuntu 8.04(Ubuntu 8.04 Desktop版)に仮想フレームバッファを導入し、
XサーバからのXDMCP接続やVNCクライアントからのXDMCP接続を行う手順を紹介します。


1.前提条件

Ubuntu 8.04 Desktop版が標準インストールされているものとします。


2.固定IPアドレス化(任意)

Ubuntu 8.04 Desktop版のインストールではDHCPサーバによるIPアドレス割り当てが標準となっています。
※インストール時、「ネットワークハードウェアの検出」の後、DHCPでのネットワーク設定が行われます。

ここでは仮想フレームバッファを導入したUbuntu 8.04の実行環境(仮想マシン環境)でDHCPが使用できない場合も想定し固定IPアドレス割り当てを推奨します。

# vi /etc/network/interfaces
Ubuntu 8.04でのeth0の定義を例えば以下のように固定IPアドレス指定に変更します。

auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.0.84
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.0.1

また必要に応じて、/etc/hosts, /etc/resolv.confも変更しておきます。


3.Ubuntu 8.04へのサーバパッケージの導入

Ubuntu 8.04の最初のインストールではSSHサーバやFTPサーバは含まれていません。
これらのサービスはよく使用するものですのでそのパッケージを導入しておきます。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install openssh-server
$ sudo apt-get install proftpd ※proftpdの実行方法はデフォルトの「スタンドアロン(standalone)」とします。

sshd, proftpdサービス共にインストール直後から自動起動されます(リブート後も自動起動されます)。


4.Ubuntu 8.04へのVNCの導入と設定



5.最終確認テスト