Red Hatのインストール時及びインストール後にブートディスク(起動FD)を作成することができます。
しかしブートディスク(起動FD)によるLinux起動では「boot:」プロンプトの後の「Loading vmlinuz .........」に結構時間がかかってしまいます。
また将来ブートFDが1枚に収まらなくなる懸念もあります。
そこでRed Hat 8ではブートディスクとしてブートFDの他にブートCDも作成できるようになりました。
通常、ブートディスクの作成はmkbootdiskコマンドを使用します。
Red Hat 7.3付属のmkbootdiskのバージョンは1.4.3ですがRed Hat 8付属のmkbootdiskは1.4.8に上がっておりブートCDイメージの作成ができるようになっています。
ここではブートCDの作成手順を紹介します。
1.mkbootdiskの文法/オプション
Red Hat 8付属のmkbootdiskにはブートCDイメージを作成するための「--iso」オプションが追加されています。
(但し「man mkbootdisk」で表示されるマニュアルには本オプションの記載はありません)
Red Hat 8付属のmkbootdiskの文法/オプションは次のようになっています。
「--iso」をオプションを使う場合、「--device」にはブートCDイメージファイル名を指定します。
2.ブートCDイメージファイルの作成例
ブートCDイメージを作成するには次のコマンド形式を使います。
mkbootdisk --iso --device ブートCDイメージファイル名 カーネル番号
例えば作成するブートCDイメージファイル名を「redhat80boot.iso」とし、「uname -r」で表示されるカーネル番号が「2.4.18-14」とすると次のようにmkbootdiskを実行します。
mkbootdisk --iso --device redhat80boot.iso 2.4.18-14
<実行例>
ブートCDイメージファイルのサイズは1508KBになります。
尚、ブートCDイメージの内容を確認するにはそのisoイメージファイルをloopデバイスとしてマウントすればOKです。
3.ブートCDの作成
ブートCDイメージファイルが得られた後は適当なCD-R作成ソフトでそのイメージファイルをCD-Rに書き込みます(Linux以外の環境でCD-Rに書き込んでも構いません)。
ここではRed Hat 8付属のKOnCDを使う場合の例を紹介します。