AIGLX/LG3D(Fedora Core 6編)
2006年5月にProject Looking Glass(LG3D)のLiveCD 2.5がリリースされました。
また2007年1月4日にはLG3D 1.0搭載のLiveCD 3.0がリリースされました。
いずれのLiveCD LinuxもSlackwareベースのものです。
ここではLG3D-LiveCDを使用してLG3Dを手っ取り早く体験する手順を簡単に紹介します。
1.LiveCD 2.5の利用
LiveCD 2.5はJava 6, Java 3D 1.5.0, JAI 1.1.3, LG3D 0.8.0 RCの構成です。
- PCの構成
・CPU:Pentium D 940(3.2GHzのデュアルコア)
・チップセット:Intel 945P
・メモリ:3GB
・VGAカード:nVIDIA GeForce 7600GT (VRAM 256MB)
- 利用手順
LiveCDからブートします。
大きなペンギンロゴの下にプログレスバーが表示され起動処理が実行されます。
やがてLG3Dのデスクトップが表示されます。
- デスクトップ画面操作
LiveCD 2.5はかなり重くマウス操作がままならない感じです。
- 仮想マシン環境での利用
仮想マシン環境としてParallels Workstationを使用する場合はbootプロンプトで「boot: slax nohotplug」を指定します。
※nohotoplug指定によってネットワークカードのプラグアンドプレイが無効となりネートワークは利用できなくなります。
その後、まず「No graphics card autodetected. How would you like to proceed?」の問合せ画面が表示されます。
ここでは一覧の中の一番上にある「Boot into fluxbox and start lg3d-app」を選択します。
(これはfluxboxウィンドウマネジャ上の一つのアプリケーションウィンドウでLG3Dを動作させることを指します)
その次の質問「Which driver do you want to use?」で「Kernel driver」を選択します。
やがてLG3Dデスクトップが表示され、操作可能となります。
2.LiveCD 3.0の利用
LiveCD 3.0はLG3D 1.0をベースにしておりLG3Dデスクトップのタスクバーやメニュー構成がLiveCD 2.5と異なっています。
例えばタスクバーにはFirefoxアイコンが追加されています。
- PCの構成
LiveCD 2.5の場合と同様です。
- 利用手順
LiveCDからブートします。
NVIDIAカードが検出され、LG3Dセッションの起動が開始されます。
やがてLG3Dのデスクトップが表示されます。
- デスクトップ操作
LiveCD 3.0はLiveCD 2.5よりも軽快に感じます。
- タスクバー
タスクバーにはFirefoxアイコンがあります。
- glxgearsの実行
LG3D-LiveCD 3.0環境でのglxgearsスコアはFC6ネーティブ環境でのglxgearsスコアの半分程度になっているようです。
※FC6ネーティブ環境でのglxgearsスコア自体が少ない値です。
- 「K-Web 3D UI Demo」(ナレッジベースブラウザのデモ版)の実行
デモ版なのでノードをクリックしても情報表示はされません。
- 仮想マシン環境での利用
仮想マシン環境としてVMware Workstation 5.5を使用してみました。
VMware Workstation 5.5を使用する場合はbootプロンプトでslax nohotplugを指定する必要はありません。
まず「No graphics card autodetected. How would you like to proceed?」の問合せ画面が表示されます。
ここでは一覧の中の一番上にある「Boot into fluxbox and start lg3d-app」を選択します。
(これはfluxboxウィンドウマネジャ上でLG3Dを動作させることを指します)
その次の質問「Which driver do you want to use?」で「Kernel driver」を選択します。
やがてLG3Dデスクトップが表示され、操作可能となります(FirefoxでのWebアクセスも可能です)。