Kubuntu 7.10セットアップ
2007年12月24日にKubuntu 7.10がリリースされました。
KubuntuはUbuntuコミュニティの一部でUbuntuに最新のKDEを搭載したものとしてリリースされています。
尚、KubuntuのisoイメージはLive CD兼インストールCDとして利用できます。
ここではKubuntu 7.10(日本語ローカライズドDesktop版)のLive CDの利用、インストール、rootログイン化、XDMCP接続設定方法を中心に紹介致します。
- Live CDの利用
http://www.ubuntulinux.jp/news/kubuntu710-ja-desktop-cdで公開されているkubuntu-ja-7.10-desktop-i386.isoからCDを作成します。
そのCDからブートしてそのまま利用できます。
- ブートメニュー画面
- KDEスプラッシュ画面
- 自動ログイン
ubuntuユーザ(パスワードなし)で自動ログインされます。
- デスクトップ画面
- Live CD付属のパッケージ一覧
- ハードディスクへのインストール
インストーラはLive CDデスクトップ上の左上にある「インストール」アイコンから起動できます。
- インストーラの起動
- インストール時の設定項目
インストールウィザードでは以下の項目を設定します。
(1)使用言語:日本語
(2)タイムゾーン:Tokyo
(3)キーボードレイアウト:Japan
(4)パーティション構成とマウントポイント
(5)一般ユーザアカウントの作成
今回はubuntuユーザ(パスワード含む)を定義しました。
尚、rootユーザのパスワード設定はインストール後に設定します。
- 実際のインストール
インストールウィザードで各種設定の後、<Install>ボタンを押すと実際のインストールが開始されます。
インストール終了後はKDEメニューの[ログアウト]−[電源オフ]でシャットダウンします。
- インストールしたKubuntu 7.10の設定
- Kubuntu 7.10のブート
ハードディスクからKubuntu 7.10をブートします。
※GRUBのデフォルトは「Ubuntu 7.10, kernel 2.6.22-14-generic」になっています。
- グラフィカルログイン
グラフィカルログイン画面(KDM:KDE Display Manager)においてubuntuユーザを選択してパスワードを指定してログインします。
- rootユーザのパスワード設定
一般のubuntuユーザでsudoを指定してrootユーザのパスワードを設定します。使用コマンドは以下の通りです。
$ sudo passwd root
- rootユーザでのKDMログイン許可設定
一般ユーザからrootユーザに切り替えてrootユーザに対するKDMログイン許可設定を行います。
具体的にはkdmrcというKDMマスタ設定ファイルを編集します。
$ su - root
# vi /etc/kde3/kdm/kdmrc
[X-*-Core]セクションの「AllowRootLogin=false」を「AllowRootLogin=true」に変更してファイル保存します。
- rootユーザによるKDMログイン
一般のubuntuユーザのセッションからログアウトします。
KDMログイン画面でrootを選択してパスワードを入力してログインします。
- rootユーザの言語設定
rootユーザで最初にログインすると英語モードのデスクトップとなります。
そこでまずKDEメニューの[System Settings]の[General]タブの「Country or Region」において「Asia, East-Japan」を選択します。
更に、/root/.bash_profileを以下の内容で新規作成します。
【/root/.bash_profileの内容】
export LANG=ja_JP.UTF-8
export LANGUAGE=ja_JP:ja:en_GB:en
最後に、/root/.bashrcは存在しないため/home/ubuntu/.bashrcをそのまま/root/.bashrcにコピーしておきます。
# cp /home/ubuntu/.bashrc /root/.bashrc
- rootによるKDM再ログイン
rootによるKDM再ログインを行うと日本語モードのKDEデスクトップとなります。
- XDMCPの設定
(1)XDMCP接続の有効化
# vi /etc/kde3/kdm/kdmrc
[Xdmcp]セクションの「Enable=false」を「Enable=true」に変更してファイル保存します。
(2)XDMCP接続アクセスコントロールの設定
どの端末からもXDMCP接続できるように以下のように設定変更します。
# vi /etc/kde3/kdm/Xaccess
【変更前】
#* #any host can get a login window
【変更後】※先頭のコメント記号の#を削除します。
* #any host can get a login window
ファイル保存後、KDMを再起動して設定変更を有効にします。
- XDMCP接続確認
Windows側から一般ユーザの他にrootユーザによるXDMCP接続できることも確認します。
(1)ログイン画面でのroot選択
(2)rootユーザのデスクトップ
- ネットワークの設定変更
ネットワークの設定変更が必要な場合はKDEメニューの[システム設定]−[ネットワークの設定]で接続設定の変更が行えます。