漢字Talk 7.5.1の環境
1984年1月に出荷された初代Macintosh(Mac 128K)に搭載されていたOSはSystem 1.0ですがこのマシンは漢字Talk 7.1.2まで動作させることができたようです(Macintoshとは姫リンゴのこと)。
(Appleは初代Macintoshを出す前はApple II(アップル ツー)というようなマシンを出荷していました)
さて1995年にリリースされた漢字Talk 7.5.1についてですがこのOSを搭載して出荷されたマシンはPower Mac 6200/75, Power Mac 6300/120, Performa 5210等ごくわずかです。
漢字Talk 7.5.1になって初めてOS起動ロゴが「Mac OS」というように表示されるようになりました。
それでは漢字Talk 7.5.1の環境をちょっと見てみましょう。
(1)まずは漢字Talk 7.5.1インストール直後のデスクトップとメニューバー
漢字Talk 7.5.1インストール直後のデスクトップはメニューバーとHDアイコン/ゴミ箱/ことえりアイコンしかないとてもシンプルなもので、まるでガランとした新しいお部屋という感じです。
しかし「遊び心を大いにくすぐるOS」ですからここから何が飛び出してくるかがとても楽しみです。
- デスクトップ画面
いくつかのアプリケーションを開いたときのデスクトップ画面はこちらです。
- メニューバー
- Appleメニュー
- コントロールパネル
(2)このMacintoshについて
「このMacintoshについて」の画像です。
(3)ゴミ箱アイコンと親切メッセージ
- 空のゴミ箱アイコン。
- 不要ファイルのあるゴミ箱アイコン。
- ゴミ箱を空にするときの親切メッセージ
ゴミ箱を空にするためには[特別]メニューの中の[ゴミ箱を空に]を実行します。
- まず[ゴミ箱を空に]で次のようなメッセージが表示されます。
- ここで<OK>を押して、もしロックされているファイルがあると次のようなメッセージが表示されます。
ここでは<続ける>を押します。
- 親切メッセージ
ゴミ箱がロックされているファイルだけの場合に[ゴミ箱を空に]を実行すると以下のメッセージが表示されます。
ロックされているファイルをゴミ箱から消すための操作方法が解りやすく示されています。親切ですね。
(4)デスクトップパターンの変更
デスクトップパターンの変更は[コントロールパネル]−[デスクトップパターン]で変更できます。
(5)アクセサリ/ツールの例
(6)Macintoshガイド
MacintoshガイドはMacintosh全般の操作方法に関するヘルプ機能を提供します。
(7)クラリスワークス(1994年版)
クラリスワークスはワープロ、ドロー、ペイント、表計算、データベース、通信機能を統合したオフィスソフトです。
(8)MoviePaintの「開く」ダイアログ
(9)シャットダウン確認メッセージ
Command+Shift+Powerキーによるシャットダウン(システム停止)操作時は次の確認メッセージが出ます。
(10)PPP接続によるインターネット利用
漢字Talk 7.5.1ではMacTCP(Mac用TCP/IP)と「Internet Connect」を利用してモデムによるダイアルアップ接続ができます。
接続設定のサンプル例を以下に紹介します。
- MacTCPの設定
- Internet Connectの設定
- Internet Connectの「接続」ボタンでダイアル&PPP接続が完了し、インターネット利用(WWWアクセスやtelnet等)ができるようになります。
(11)Netscape Navigator 1.1J
1995年の後半における定番WWWブラウザと言えばWindows, Mac環境共にNetscape Navigatorでした。
(12)Internet Explorer 3.0
(13)その他
- ノートパッドでの日本語入力について
「ことえり」を使ってノートパッドに日本語入力するときはインライン入力ができません。
- メニューバーについて
メニューバーのメニューを開くときマウスを押したままにしておかないとメニューの開いた状態が維持されないのでちょっと疲れます。
Mac OS 8.xではマウスを押したままにしなくてもメニューが展開されたままになるように改善されています。
- スクリーンキャプチャ
スクリーンキャプチャは「Command+Shift+3」キーで取れますが、Mac OS 8のような「アクティブウィンドウだけのキャプチャ」はちょっと困難です。