AnyDeskによる実機Ubuntuでのプライバシーモードでのサウンド再生

AnyDeskによる実機Windowsでのプライバシーモードでは接続先の実機Windows側のPC画面がブラックアウトされる際にサウンド再生も抑止されて消音モードとなります。
しかし、AnyDeskによる実機Ubuntuでのプライバシーモードでは接続先の実機Ubuntu側のPC画面がブラックアウトされる際にはサウンド再生が抑止されず消音モードになりませんでした。
ここではその検証手順をご紹介致します。
ちなみに実機Ubuntu側のPC画面がブラックアウトされる際にサウンド再生が抑止されない場合に影響を受けるのは「Home Media Server」アプリ等のサウンド確認が必要となるアプリの遠隔サポート時かと思います。


  1. 検証環境


  2. Ubuntu 23.10 日本語Remix Live環境へのAnyDesk 6.4.0のインストール


  3. iPhoneからの接続でのプライバシーモード化


  4. Galaxy S22からの接続でのプライバシーモード化
    Galaxy S22からUbuntu 23.10 日本語Remix Live環境のAnyDesk接続でのプライバシーモード化はS22側のパイメニューのスパナアイコンでの「セッションの設定」画面で[プライバシーモードを有効にする(利用不可)]をOffからOnにすることで行えます。
    [プライバシーモードにした結果:iPhoneの場合と同様です]
    (1)PC実機のUbuntu側の画面はブラックアウトされ、PC実機のマウス・キーボードの入力も受け付けなくなります。
    (2)Ubuntu側の動画サウンドはWindowsと違って消音モードにはなりません。
    (3)iPhone側にはその動画サウンドは転送されて聞こえてきます。


  5. Ubuntu 24.04.1でのプライバシーモードについて
    Ubuntu 24.04.1のLive環境にAnyDesk 6.4.0をインストールしてUbuntu 23.10 日本語Remix Live環境と同様のプライバシーモード操作を行ってみました。
    プライバシーモードにした結果はUbuntu 23.10 日本語Remix Live環境の場合と同じでした。
    念のためPC実機にUbuntu 24.04.1をクリーンインストールした環境にAnyDesk 6.4.0をインストールしてそのプライバシーモードを試してみましたが、やはりUbuntu側の動画サウンドはWindowsと違って消音モードにはなりませんでした。


  6. Ubuntu実機でのプライバシーモードでUbuntu実機からサウンドが聞こえないようにする対応策
    Ubuntu側の「設定」−「サウンド」で出力音量を0即ちミュートにすれば当然ながらこの設定でUbuntu実機側からはサウンドは聞こえてきません。
    しかしLinux版AnyDesk 6.4.0でのサウンド転送機能ではUbuntu実機側がミュートであってもプライバシーモードかどうかに関係なく接続元でサウンド再生されるようになっています。
    Ubuntu実機をプライバシーモードにする際はUbuntu実機側をミュートにしておけばプライバシーモードになっても接続元からはサウンドが聞こえてきます。