AnyDeskでの2要素認証アプリ利用の補足メモ

AnyDeskは2要素認証に対応しています。
AnyDesk用の2要素認証でのハッシュ関数はSHA1(Secure Hash Algorism 1)が使用されています。

AnyDeskには2要素認証を有効にするための[Enable Two-factor Authentication]オプションがあります。
[Enable Two-factor Authentication]オプションをOnにすると2要素認証アプリに(認証)アカウント(/トークン)を登録するためのQRコードが表示されます。
そのQRコードには以下の情報が含まれています。
・認証アカウント名(通常はanydesk.com)
・ドメイン名:AnyDeskクライアントの別名(例:abcdefg@ad)
・Secret情報/スタートアップキー/Baseコード/秘密鍵(ここではそれらを総称して秘密鍵と呼ぶことにします)
・アイコン情報(QRコード提供元アプリを示すアイコン情報)
更にQRコードの直下には24文字の英数字(秘密鍵:「I」、「O」と間違いやすい「1」、「0」は使用されません)が表示されます。
この秘密鍵はスマホのカメラの不調等によってQRコードをスキャンできない場合の手動登録時に利用できます。

ここでは2要素認証アプリ(FreeOTP,Google Authenticator)へのAnyDeskクライアントの手動登録方法やMicrosoft Authenticatorのアカウント復元方法を中心に手順紹介させて戴きます。

  1. FreeOTPへのAnyDeskクライアントの手動登録
    FreeOTPでは(認証)アカウントのことを「トークン」と呼んでいます。
    画面例はiPhone用FreeOTPアプリのものを掲載しています。

  2. Google AuthenticatorへのAnyDeskクライアントの手動登録
    画面例はiPhone用Google Authenticatorアプリのものを掲載しています。


  3. Microsoft AuthenticatorへのAnyDeskクライアントの手動登録
    Microsoft Authenticatorでは(認証)アカウントのことをそのまま「アカウント」と呼んでいます。
    画面例はiPhone用Microsoft Authenticatorアプリのものを掲載しています。


  4. Microsoft Authenticatorでの資格情報(アカウント)の復元について(iPhone編)
    iOSでのMicrosoft AuthenticatorのアカウントはiCloudに保存されます。
    例えばiPhone[1]デバイスへのiCloudサインイン用Apple Account(旧Apple ID)がapple12345@abcd.comとします。
    またiPhone[1]デバイスでのMicrosoft Authenticatorの回復アカウントをma12345@outlook.jpとします。
    この場合、iPhone[1]デバイスでのMicrosoft Authenticatorのアカウント一覧はapple12345@abcd.comでサインインしたiCloudに保存されます。
    資格情報(アカウント)の復元とは別のiPhone[2]デバイスでのMicrosoft AuthenticatorにiPhone[1]デバイスでのMicrosoft Authenticatorのアカウントを復元することです。


  5. Microsoft Authenticatorでの資格情報(アカウント)の復元について(Android編)
    AndroidでのMicrosoft AuthenticatorのアカウントはiCloudとは関係のない別のMicrosoftのクラウドストレージに保存されます。
    ここでAndroid[1]デバイスでのMicrosoft Authenticatorの回復アカウントをand12345@outlook.jpとします。
    この場合、Android[1]デバイスでのMicrosoft Authenticatorのアカウント一覧はAndroid用クラウドのand12345@outlook.jpにCloudに保存されます。
    資格情報(アカウント)の復元とは別のAndroid[2]デバイスでのMicrosoft AuthenticatorにAndroid[1]デバイスでのMicrosoft Authenticatorのアカウントを復元することです。