2005年10月7日にSUSE Linux 10.0日本語版がリリースされました。
そのリリースノートによるとSUSE Linux 10.0に付属されているXen 3.0はプレビュー版とのことです。
実際にそのSUSE Linux 10.0付属のXen 3.0を試してみるとxmコマンドの動作が不安定(頻繁にPythonエラー発生)でした。
しかもホストOS(ドメイン0)とゲストOS(ゲストドメイン:ドメインU)間でのネットワーク接続ができないという致命的な問題もありました。
しかしその後、YaSTオンラインアップデート(YOU)でXenをアップデートすると安定性も向上し、ネットワーク接続もできるようになりました。
SUSE LinuxではYaSTを使用してドメインUにSUSE Linux CD-ROM/DVDからインストールする機能を標準装備しています。
しかしテキストベースのYaSTは使いづらくホスト名もデフォルトの「linux」から変更できない等の問題がSUSE Linux 10.0でも解決されないままになっています。
ドメインUへのゲストOSインストールはYaSTでの「ディレクトリへのインストール」機能を使用するよりも、QEMUにOSをインストールしてそのディスクイメージからパーティションイメージファイルを作成した方が簡単なようです。
とは言ってもSUSE Linux 10.0にせっかく備わっている機能なのでその「ディレクトリへのインストール」機能の利用手順を紹介します。
またSUSE Linux 10.0のドメインUとして実パーティション上のFedora Core 4も動作させる手順も簡単に紹介します。
更にドメインUとしてFreeBSD 7.0を動作させる手順も紹介します。
1.SUSE Linux 10.0の「ディレクトリへのインストール」機能利用
kernel = "/boot/vmlinuz-xen" ramdisk = "/boot/initrd-xen" memory = 256 ※必要に応じて変更して下さい。 name = "suse10-1" nics=1 vif = [ 'mac=aa:cc:00:00:00:ab, bridge=xenbr0' ] disk = [ 'file:/usr/local/suse10-1.img,hda1,w', 'file:/usr/local/suse10-1swap.img,hda2,w' ] root = "/dev/hda1 ro" |
kernel = "/boot/vmlinuz-2.6.12.6-xen3_7.1_fc4" ramdisk = "/boot/initrd-2.6.12.6-xen3_7.1_fc4.img" memory = 480 name = "FC4-U" nics=1 vif = [ 'mac=aa:cc:00:00:00:ab, bridge=xenbr0' ] disk = [ 'phy:hdb1,hdb1,w', 'phy:hdb2,hdb2,w' ] root = "/dev/hdb1 ro" |
kernel = "/root/freebsd70/kernel-current" memory = 64 name = "freebsd7" vif = [ 'mac=00:16:3e:00:00:11, bridge=xenbr0' ] disk = ['file:/root/freebsd70/mdroot-7.0,hda1,w'] extra = "bootverbose" extra += ",bootsingle" extra += ",vfs.root.mountfrom=ufs:/dev/xbd769a" |