Xen 3.3(PV-GRUB編)


2008年8月27日にXen 3.3が正式リリースされました。
Xen 3.3には従来通りのPYGRUBも付属していますがPYGRUBの脆弱性に対処するためのPV-GRUB機能が追加されました。


ここではPV-GRUBの利用方法を簡単に紹介します。
尚、今回使用したDomain0のOSはCentOS 5.2 x64です。

  1. CentOS 5.2 x64へのXen 3.3の導入
    http://www.gitco.de/repo/xen3.3.0/からCentOS 5.2 x64用のXen 3.3バイナリパッケージを取得して導入できます。
    そこにないパッケージ(bridge-utils等)はCentOS 5.2 x64付属の標準パッケージを使用します。

  2. PVゲストの作成
    virt-installを使用してPVゲストのXenカーネルをもつPVゲストを作成します。
    今回はCentOS 5.2 x86をPVゲストとして使用してみました。


  3. PV-GRUBの利用
    仮想マシンマネジャからのPVゲスト起動ではPYGRUBが内部使用されます。
    そこでPV-GRUBによる安全な起動のために/etc/xen/x33pvcent52.pv-grub構成ファイルを以下の内容で作成します。
    ※XDMCP接続専用の構成ファイルにしておりGRUBメニューも表示しないようにしています。

    kernel = "/usr/lib/xen/boot/pv-grub-x86_32.gz"
    name = "x33pvcent52.pv-grub"
    disk = [ 'file:/guest/x33pvcent52flat4gb.img,hda,w' ]
    vif = [ "mac=00:16:3e:4c:c4:43,bridge=xenbr0" ]

    「xm create -c x33pvcent52.pv-grub」でPV-GRUBが内部利用されます。

    また「Xnest -query PVゲストアドレス :1」でXDMCP接続してデスクトップ操作ができるようになります。