Xen 2.0(SUSE LINUX 9.3編[その3])


2005年4月にNovell SUSE LINUX Professional 9.3日本語版(以下SLP9.3)がリリースされました。
SLP9.3にはXen 2.0.5が付属しています。

今回はSLP9.3のゲストOS(ゲストドメイン:ドメインU)としてFreeBSD 5.3を実行させる手順を紹介します。
尚、今回紹介するのは既にFreeBSD 5.3がインストールされた仮想ディスクイメージファイルを使用する方式です。
※SLP9.3へのXenインストール方法は省略しています。


1.前提条件

前提条件は以下の通りです。



2.FreeBSD 5.3実行用ファイルの準備

http://www.fsmware.com/から以下のファイルをダウンロードします。
(1)kernel:DomainU用のカーネルです(約2.4MB)。
(2)mdroot-5.3-small.gz:仮想ディスクイメージファイルです(約140MB)。
「gunzip mdroot-5.3-small.gz」でmdroot-5.3-small(約420MB)を得ます。

上記のファイル(kernel, mdroot-5.3-small)は/root/freebsd53ディレクトリに格納するものとします。


3.ドメイン構成ファイルの作成

FreeBSD 5.3をDomainUで動作させるためのドメイン構成ファイルを/root/freebsd53/xmfreebsd53uとして作成します。
※ドメイン構成ファイルは/etc/xenにインストールされているXen付属サンプルファイル(xmexample1)をカスタマイズして作成します。
xmfreebsd53uの内容は以下の通りです(コメント行は省略しています)。

kernel = "/root/freebsd53/kernel"
memory = 64
name = "freebsd53"
vif = [ 'mac=aa:00:00:00:00:11, bridge=xen-br0' ]
disk = [ 'file:/root/freebsd53/mdroot-5.3-small,hda1,w' ]
extra = "4"
extra = ",vfs.root.mountfrom=ufs:/dev/xbd0a"
extra += ",boot_verbose=yes"
extra += ",boot_gdb=yes"



4.DomainU上でのFreeBSD 5.3の実行