Intel MacでのFedora 8 Test 2環境

2007年9月13日にFedora 8 Test 2(7.91)版がリリースされました。
Fedora 8 Test 2では既に一部の外観もInfinityというテーマに変更されています(デスクトップ背景は時間帯によって変化します)。
※ログイン画面はまだFedora 7の「Fedora Flying High」テーマが使用されています。
Fedoraでは一早くFedora 6からIntel Mac対応(GPT対応)になっていますがこのFedora 8ではそれが更に強化されています。
具体的にはAirMac ExtremeのAtheros AR5xxxチップ対応ドライバ(ath5k)も搭載されています(Intel Macではまだ完全動作はしていません)。

ここではIntel Macのトリプルブート環境にFedora 8 Test 2をインストールして利用する手順を簡単に紹介します。



1.マシン環境




2.Fedora 8 Test 2導入手順の流れ

トリプルブート環境へのFedora 8 Test 2導入手順の流れは以下の通りです。




3.Fedora 8 Test 2インストール用USBメモリの準備

ここではFedora 8がGPTをもつUSBメモリにも対応していることを確認するためにFedora 8 Test 2インストール用USBメモリにGPTを導入します。

まずMac OS Xを起動して未使用の4GB USBメモリをセットします(通常MS-DOS形式でフォーマットされて出荷されています)。
デスクトップには「NO NAME」アイコンが表示されます。

ディスクユーティリティを起動します。
ディスクユーティリティの中に表示されたUSBメモリを選択し、その「パーティション」タブにある<オプション>ボタンを押します。
そこでパーティション方式としてGUIDパーティションテーブル(GPT)を選択します(デフォルトはマスターブートレコードです)。
GPTでは最大128個のパーティションが作成できるのということで、ここでは16個のパーティションを試しに作成してみました。
※ちなみにGPTでは拡張パーティションをサポートしていません。



ターミナルを起動してdiskutilコマンドでもそれらのパーティションを確認してみました。
先頭パーティションは200MB固定の「GPTを含むEFIシステム(FAT)パーティション」となります。



ここでPART01からPART16までのパーティションを削除しておきます。



4.Fedora 8 Test 2のインストールとブート環境の整備




5.Fedora 8 Test 2の利用




6.Windows Vistaの修復

Fedora 8 Test 2をUSBデバイスにインストールするとWindows Vistaの起動ができなくなることがあります。

[Windows Vistaの起動エラー画面]



これはWindows Vistaのブートローダが\Windows\system32\winload.exeを見つけられなくなるためです。
通常はrEFItのブートメニューで[Start Partioning Tool](実体はgptsync.efiユーティリティ)を選択してMBRをGPTに同期させてから修復します。
※[Start Partioning Tool]を実行するとWindows Vistaをインストールした/dev/sda4のタイプが「NTFS/HPFS」以外で表示されることがあります。
これを「NTFS/HPFS」となるように同期させます。

後は、以下の手順でWindows Vistaの修復を行います。




7.正式版Fedora 8 Live CDの実行

2007年11月8日に正式版Fedora 8がリリースされました。
今回はIntel Mac上で正式版のFedora 8 Live CD(GNOME版)を実行してみました。